NYマーケットダイジェスト・10日 株4日続落・原油安・ドル高
(10日終値)
ドル・円相場:1ドル=145.72円(前営業日比△0.47円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.39円(▲0.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9702ドル(▲0.0042ドル)
ダウ工業株30種平均:29202.88ドル(▲93.91ドル)
ナスダック総合株価指数:10542.10(▲110.30)
10年物米国債利回り:休場
WTI原油先物11月限:1バレル=91.13ドル(▲1.51ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1675.2ドル(▲34.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。前週末の9月米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの見方から、この日もドル買いが続いた。ウクライナ情勢激化への懸念からリスク・オフのドル買いも優勢となり、一時145.80円まで値を上げた。
ただ、9月22日に付けた年初来高値145.90円がレジスタンスとして意識されると伸び悩む場面もあった。政府・日銀による円買い介入への警戒感もある。
なお、ブレイナードFRB副議長は講演で「インフレが時間とともに目標に戻ることを確実にするため、金融政策はしばらくの間制限的になるだろう」「不透明性は依然高く、見通しの変化や世界的なリスク双方を注視している」などと述べた。
・ユーロドルは4日続落。「ドイツはエネルギー危機対応でEU共同債を支持する」との一部報道が伝わると、独長期金利の上昇とともにユーロ買いが先行。23時30分過ぎに一時0.9745ドル付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値0.9753ドルが目先レジスタンスとして意識されると0.9685ドル付近まで押し戻された。なお、独政府関係者はこの報道を否定している。
・ポンドドルは頭が重かった。英中銀(BOE)はこの日、国債市場安定化策の長期国債買い入れ措置が今週末に終了するのを前に、買い入れ上限を倍増するなど、市場が再び混乱することを防ぐための措置を発表した。ただ、国債購入は予定通り14日に終了する予定であることを改めて強調。英国債市場が再び不安定化することを警戒したポンド売りが優勢となった。2時過ぎには一時1.1020ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は小幅ながら4日続落。「独はEUによる共同債発行を支持する」との一部報道をきっかけに全般ユーロ買いが強まると141.81円と日通し高値を付けたものの、この報道が否定されたこともあり上値は重かった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが先行すると一時180ドル超上げたものの、上値は重かった。FRBが積極的な金融引き締めを続けるとの見方から株売りが広がると280ドル超下げる場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も4日続落し、2020年7月以来の安値で取引を終えた。
・米国債券相場はコロンブスデーのため休場となった。
・原油先物相場は6日ぶりに反落。序盤には8月末以来の高値となる93.60ドル台まで一気に上昇。ただ、先週一週間を通して大幅に上昇した反動で一巡後は利益確定売りが優勢となった。米国の積極的な金融引き締めは継続されると見込まれるなか、リセッションへの根強い警戒感も原油相場の重しとなった。
・金先物相場は大幅に続落。為替相場でドル高が進行し、ドル建ての金に割高感が生じて売りが強まった。先週発表された9月米雇用統計を受けて米国の積極的な利上げ観測が高まったことも、金利が付かない金には依然として重しとなった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=145.72円(前営業日比△0.47円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=141.39円(▲0.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=0.9702ドル(▲0.0042ドル)
ダウ工業株30種平均:29202.88ドル(▲93.91ドル)
ナスダック総合株価指数:10542.10(▲110.30)
10年物米国債利回り:休場
WTI原油先物11月限:1バレル=91.13ドル(▲1.51ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1675.2ドル(▲34.1ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。前週末の9月米雇用統計を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを続けるとの見方から、この日もドル買いが続いた。ウクライナ情勢激化への懸念からリスク・オフのドル買いも優勢となり、一時145.80円まで値を上げた。
ただ、9月22日に付けた年初来高値145.90円がレジスタンスとして意識されると伸び悩む場面もあった。政府・日銀による円買い介入への警戒感もある。
なお、ブレイナードFRB副議長は講演で「インフレが時間とともに目標に戻ることを確実にするため、金融政策はしばらくの間制限的になるだろう」「不透明性は依然高く、見通しの変化や世界的なリスク双方を注視している」などと述べた。
・ユーロドルは4日続落。「ドイツはエネルギー危機対応でEU共同債を支持する」との一部報道が伝わると、独長期金利の上昇とともにユーロ買いが先行。23時30分過ぎに一時0.9745ドル付近まで値を上げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し高値0.9753ドルが目先レジスタンスとして意識されると0.9685ドル付近まで押し戻された。なお、独政府関係者はこの報道を否定している。
・ポンドドルは頭が重かった。英中銀(BOE)はこの日、国債市場安定化策の長期国債買い入れ措置が今週末に終了するのを前に、買い入れ上限を倍増するなど、市場が再び混乱することを防ぐための措置を発表した。ただ、国債購入は予定通り14日に終了する予定であることを改めて強調。英国債市場が再び不安定化することを警戒したポンド売りが優勢となった。2時過ぎには一時1.1020ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は小幅ながら4日続落。「独はEUによる共同債発行を支持する」との一部報道をきっかけに全般ユーロ買いが強まると141.81円と日通し高値を付けたものの、この報道が否定されたこともあり上値は重かった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落。足もとで相場下落が続いたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが先行すると一時180ドル超上げたものの、上値は重かった。FRBが積極的な金融引き締めを続けるとの見方から株売りが広がると280ドル超下げる場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も4日続落し、2020年7月以来の安値で取引を終えた。
・米国債券相場はコロンブスデーのため休場となった。
・原油先物相場は6日ぶりに反落。序盤には8月末以来の高値となる93.60ドル台まで一気に上昇。ただ、先週一週間を通して大幅に上昇した反動で一巡後は利益確定売りが優勢となった。米国の積極的な金融引き締めは継続されると見込まれるなか、リセッションへの根強い警戒感も原油相場の重しとなった。
・金先物相場は大幅に続落。為替相場でドル高が進行し、ドル建ての金に割高感が生じて売りが強まった。先週発表された9月米雇用統計を受けて米国の積極的な利上げ観測が高まったことも、金利が付かない金には依然として重しとなった。
(中村)