NYマーケットダイジェスト・17日 株まちまち・円高・ユーロ失速
(17日終値)
ドル・円相場:1ドル=128.12円(前営業日比▲0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=138.24円(▲0.90円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0788ドル(▲0.0034ドル)
ダウ工業株30種平均:33910.85ドル(▲391.76ドル)
ナスダック総合株価指数:11095.11(△15.95)
10年物米国債利回り:3.55%(△0.05%)
WTI原油先物2月限:1バレル=80.18ドル(△0.32ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1909.9ドル(▲11.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲32.9 ▲11.2
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続落。欧州時間発表の1月独ZEW景況感指数が予想を上回ったことで、NY市場でもユーロ買い・ドル売りが先行した。23時30分前に一時1.0869ドルと日通し高値を付けた。
ただ、前日に付けた昨年4月以来の高値1.0874ドルがレジスタンスとして働くと失速した。「欧州中央銀行(ECB)は2月の理事会では依然として0.50%利上げの公算が大きいものの、3月の理事会では利上げ幅を0.25%に縮小する道筋への支持が高まっている」との観測報道が伝わると、全般ユーロ売りが優勢となり一時1.0775ドルと日通し安値を更新した。
・ドル円は反落。「国債の元利払いに充てる国債費の増加を受けて、財務省は足元の長期金利を加味し利払い費の見積もりに使う10年債の想定金利を1.6%に引き上げた」との報道を受けて、明日の日銀金融政策決定会合を前に、金融政策修正への思惑が高まると円買い・ドル売りが先行。1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が▲32.9と予想の▲8.7を大幅に下回ったことも相場の重しとなり、1時過ぎには127.99円と日通し安値を更新した。その後の戻りも128.44円付近にとどまった。
・ユーロ円も反落。独ZEW景況感指数の大幅改善などを手掛かりに全般ユーロ買いが先行し、23時30分前に139.62円と日通し高値を付けたが、「ECB当局者は利上げペースの減速を検討し始めている」との観測報道が伝わると一転下落した。日銀の政策修正への思惑も相場の重しとなり、一時138.20円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。予想を下回る決算を発表したゴールドマン・サックスが6%超下落し、1銘柄でダウ平均を148ドルほど押し下げた。10-12月期決算で特別項目を除く1株利益が予想を下回ったトラベラーズも大幅安となり、相場の重しとなった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。明日の12月米小売売上高や12月米卸売物価指数(PPI)など重要指標の発表を前にポジション調整目的の売りが優勢となった。
この日発表の1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を大幅に下回ったことを受けて買いが強まる場面もあったが、反応は一時的だった。
・原油先物相場は8日続伸。為替市場でドルが対ユーロで強含み、ドル建ての原油は割高感が生じ、昨日まで7日続伸したこともあり利益確定売りに押される場面もあったが、エネルギー需要への期待が根強く、8日続伸して取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)が発表した月報では、中国の石油需要はコロナ規制緩和により回復し、世界需要の増加をけん引するとの見通しを示した。
・金先物相場は4日ぶりに反落。ドルが対ドルで上昇し、ドル建ての金は利益確定の売りに押された。ただ、米金融引き締めの長期化懸念が後退し、金利を生まない金を買う意欲は根強く下値は限られた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=128.12円(前営業日比▲0.46円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=138.24円(▲0.90円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0788ドル(▲0.0034ドル)
ダウ工業株30種平均:33910.85ドル(▲391.76ドル)
ナスダック総合株価指数:11095.11(△15.95)
10年物米国債利回り:3.55%(△0.05%)
WTI原油先物2月限:1バレル=80.18ドル(△0.32ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1909.9ドル(▲11.8ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 ▲32.9 ▲11.2
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日続落。欧州時間発表の1月独ZEW景況感指数が予想を上回ったことで、NY市場でもユーロ買い・ドル売りが先行した。23時30分前に一時1.0869ドルと日通し高値を付けた。
ただ、前日に付けた昨年4月以来の高値1.0874ドルがレジスタンスとして働くと失速した。「欧州中央銀行(ECB)は2月の理事会では依然として0.50%利上げの公算が大きいものの、3月の理事会では利上げ幅を0.25%に縮小する道筋への支持が高まっている」との観測報道が伝わると、全般ユーロ売りが優勢となり一時1.0775ドルと日通し安値を更新した。
・ドル円は反落。「国債の元利払いに充てる国債費の増加を受けて、財務省は足元の長期金利を加味し利払い費の見積もりに使う10年債の想定金利を1.6%に引き上げた」との報道を受けて、明日の日銀金融政策決定会合を前に、金融政策修正への思惑が高まると円買い・ドル売りが先行。1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が▲32.9と予想の▲8.7を大幅に下回ったことも相場の重しとなり、1時過ぎには127.99円と日通し安値を更新した。その後の戻りも128.44円付近にとどまった。
・ユーロ円も反落。独ZEW景況感指数の大幅改善などを手掛かりに全般ユーロ買いが先行し、23時30分前に139.62円と日通し高値を付けたが、「ECB当局者は利上げペースの減速を検討し始めている」との観測報道が伝わると一転下落した。日銀の政策修正への思惑も相場の重しとなり、一時138.20円と日通し安値を更新した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。予想を下回る決算を発表したゴールドマン・サックスが6%超下落し、1銘柄でダウ平均を148ドルほど押し下げた。10-12月期決算で特別項目を除く1株利益が予想を下回ったトラベラーズも大幅安となり、相場の重しとなった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日続伸した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。明日の12月米小売売上高や12月米卸売物価指数(PPI)など重要指標の発表を前にポジション調整目的の売りが優勢となった。
この日発表の1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を大幅に下回ったことを受けて買いが強まる場面もあったが、反応は一時的だった。
・原油先物相場は8日続伸。為替市場でドルが対ユーロで強含み、ドル建ての原油は割高感が生じ、昨日まで7日続伸したこともあり利益確定売りに押される場面もあったが、エネルギー需要への期待が根強く、8日続伸して取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)が発表した月報では、中国の石油需要はコロナ規制緩和により回復し、世界需要の増加をけん引するとの見通しを示した。
・金先物相場は4日ぶりに反落。ドルが対ドルで上昇し、ドル建ての金は利益確定の売りに押された。ただ、米金融引き締めの長期化懸念が後退し、金利を生まない金を買う意欲は根強く下値は限られた。
(中村)