ニューヨーク外国為替市場概況・31日 ユーロドル、4日ぶり反発

 31日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは4営業日ぶりに反発。終値は1.0863ドルと前営業日NY終値(1.0851ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。10-12月期米雇用コスト指数が前期比1.0%上昇と予想の1.1%上昇を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが先行。1月米消費者信頼感指数が107.1と予想の109.0を下回ったこともドル売りを促し、一時1.0875ドルと日通し高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.01まで低下した。

 ドル円は反落。終値は130.09円と前営業日NY終値(130.39円)と比べて30銭程度のドル安水準だった。賃金の伸びを総合的に示す米雇用コスト指数の下振れで全般ドル売りが先行すると一時129.75円と日通し安値を付けた。
 ただ、下値は限定的だった。一目均衡表雲転換線が位置する129.44円がサポートとして意識されたほか、市場では「129円台には国内輸入企業の買いが観測されている」との声が聞かれ、2時30分過ぎには130.35円付近まで下げ渋った。

 ユーロ円は反落。終値は141.32円と前営業日NY終値(141.52円)と比べて20銭程度のユーロ安水準。欧州市場序盤に一時140.75円まで売られた影響が残ったものの、NY市場に限れば下値の堅さが目立った。ユーロドルの上昇につれた買いが入り、一時141.54円付近まで強含む場面があった。

 スイスフランは全面高の展開。ドルスイスフランは一時0.9151スイスフラン、ユーロスイスフランは0.9944スイスフランまで値を下げたほか、スイスフラン円は142.25円まで値を上げた。
 また、ポンドスイスフランは一時1.1280スイスフランまで大幅に下落した。市場では「月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだポンド売り・スイスフラン買いのフローが観測された」との声が聞かれた。

本日の参考レンジ
ドル円:129.75円 - 130.53円
ユーロドル:1.0802ドル - 1.0875ドル
ユーロ円:140.75円 - 141.65円

(中村)
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