ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、軟調

 2日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは軟調。24時時点では1.0905ドルと22時時点(1.0984ドル)と比べて0.0079ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で、市場予想通り政策金利を0.50%引き上げることを決めたと発表。声明では「金利は依然として安定したペースで大幅に上昇する必要がある」と指摘し、「3月も0.50%の利上げを実施する意向、その時点でその後の金融政策の道筋を評価する」とした。
 また、ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「物価上昇圧力は依然として強い」としながらも、「インフレ見通しに対するリスクはより均衡した」「3月の0.50%利上げ後は経過をみていく」と発言。市場では「ECBの利上げ休止が意識される」との声が聞かれ、欧州債利回りの大幅低下とともにユーロ売りが広がった。24時過ぎには一時1.0901ドルと日通し安値を更新した。

 ドル円は下値が堅い。24時時点では128.68円と22時時点(128.40円)と比べて28銭程度のドル高水準だった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ると一時128.09円と日通し安値を付けたものの、対ユーロ中心にドル高が進むと円に対してもドル買いが入り128.76円付近まで下げ渋った。

 ユーロ円は軟調。24時時点では140.33円と22時時点(141.04円)と比べて71銭程度のユーロ安水準。ECB理事会の結果やECB総裁の発言を受けて、欧州債利回りが大幅に低下するとユーロ全面安の展開に。23時30分過ぎに一時140.09円と本日安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:128.09円 - 129.12円
ユーロドル:1.0901ドル - 1.1033ドル
ユーロ円:140.09円 - 141.93円


(中村)
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