ロンドン為替見通し=独仏の消費者信頼感指数やスロバキア中銀総裁の講演に要注目か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、4月の独消費者信頼感指数や3月仏消費者信頼感指数、そしてカジミール・スロバキア中銀総裁の講演を見極めつつ、株式や債券市場の動向を注視する展開が予想される。

 4月独消費者信頼感指数(Gfk調査)は-29.2と予想されており、3月の-30.5からの改善が見込まれている。予想通りならば、3月のIfo景況感指数と同様に、ドイツのリセッション(景気後退)懸念を後退させることになる。
 3月仏消費者信頼感指数は81と予想されており、2月の82からの低下が見込まれている。

 本日のタカ派のカジミール・スロバキア中銀総裁の講演では、これまで同様にタカ派的な見解が予想される。カジミール総裁は、先日、コアインフレに粘着性があり、インフレ見通しの上振れリスクが高いとの認識を示し、欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続の必要性を主張していた。そして、現在の金融市場の状況を踏まえても、インフレ抑制のための利上げ継続が必要、と述べていた。

 昨日の短期金融市場が織り込むECBのターミナルレート(利上げの最終到達点)は、3.51%まで上昇した後、3.47%まで低下している。カジミール総裁のタカ派的な見解を受けたターミナルレートの動向にも注目しておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0930ドル(3/23高値)
・ユーロ円:143.20円(3/23高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0769ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:141.23円(日足一目均衡表・転換線)


(山下)
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