ニューヨーク外国為替市場概況・25日 ユーロ円、3日ぶり反落

 25日のニューヨーク外国為替市場でユーロ円は3営業日ぶりに反落。終値は146.78円と前営業日NY終値(148.28円)と比べて1円50銭程度のユーロ安水準だった。アジア市場では一時148.62円と2014年12月以来約8年4カ月ぶりの高値を付けたものの、欧米市場に入ると軟調に推移した。米地銀の預金流出が相場の重しなり、ダウ平均が一時350ドル超下落すると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ユーロ売りが優勢となった。3時30分前には146.29円と日通し安値を付けた。
 ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は165.43円、豪ドル円は88.26円、NZドル円は81.85円、カナダドル円は97.76円、スイスフラン円は149.56円、南アフリカランド円は7.26円まで値を下げた。

 ドル円は反落。終値は133.76円と前営業日NY終値(134.24円)と比べて48銭程度のドル安水準だった。4月米消費者信頼感指数や4月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行。米国株の下落に伴うリスク回避の円買いも入り、3時過ぎに133.37円と本日安値を付けた。
 ただ、対欧州・オセアニア通貨でドル買いが進んだ影響を受けたため、売り一巡後は下げ渋る展開に。NY株引け後に発表されたマイクロソフトとアルファベットの決算が好感されて、時間外の株価指数先物が上昇したことも相場を下支えした。

 ユーロドルは4日ぶりに反落。終値は1.0973ドルと前営業日NY終値(1.1046ドル)と比べて0.0073ドル程度のユーロ安水準だった。欧州の銀行株が大幅に下落したことで投資家がリスク回避姿勢を強めると、ユーロ売り・ドル買いが進行。米国株相場の下落もリスク・オフのドル買いを促し、3時前には1.0964ドルと日通し安値を更新した。

本日の参考レンジ
ドル円:133.37円 - 134.47円
ユーロドル:1.0964ドル - 1.1067ドル
ユーロ円:146.29円 - 148.62円

(中村)
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