NYマーケットダイジェスト・28日 株高・金利低下・原油高・円安(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、2月15日以来約2カ月半ぶりの高値となった。米インフレ指標の上振れでFRBの金融引き締めが長期化するとの観測が高まると売りが先行した。ただ、4月米シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回ると、景気減速への懸念が和らぎ次第に買いが優勢となった。ホーム・デポやキャタピラー、ビザなどの上昇が相場を下支えした。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、昨年9月12日以来の高値で取引を終えた。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。欧州債相場が上昇した流れを引き継いで米国債にも買いが先行。市場では「月末の機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入った」との声も聞かれ、利回りは一時3.4201%前後まで低下した。

・原油先物相場は続伸。過度なリスク回避の動きが和らぎ、反落して始まった米株式市場がプラスに転じた。株の上昇も支えになり、原油先物は一時73.93ドルまで弱含んでいたが、急速に買い戻しが進み続伸して週を引けた。

・金先物相場はほぼ横ばい。米金利が低下していることもあり、金利のつかない金先物が強含む動きを見せる場面があった。しかしながら、米株が堅調地合いを維持していることもあり上昇幅は限られ、ほぼ横ばいで引けた。

(中村)
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