予想とまとめ

【NY為替予想】ドル円、9月米CPIのサプライズに要警戒か
2024/10/10 19:00
 本日のNY為替市場のドル円は、中東情勢の関連ヘッドラインに警戒しながら、伸び率の鈍化が見込まれている米9月の消費者物価指数(CPI)を見極める展開が予想される。

 米9月CPIの予想は、前月比+0.1%で8月の同比+0.2%から伸び率鈍化、前年比+2.3%で、8月の同比+2.5%からの伸び率鈍化が見込まれている。
 米連邦準備理事会(FRB)のインフレ目標2%は、前月比で+0.165%に対応しているので、予想通りに前月比+0.1%まで低下した場合、2%を割り込んでいることになる。

 また、FRBがインフレ指標として注視しているPCE総合価格指数の8月分は、すでに、前月比+0.1%だったことで、前月比ベースでは、インフレ目標2%を下回っていた。

 先日発表された好調な雇用情勢が示された米9月雇用統計と本日の米9月CPIに対して、クック米連邦準備理事会(FRB)理事、バーキン米リッチモンド連銀総裁、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の見解にも注目しておきたい。

 シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%利下げ確率は80%程度、据え置き確率が20%程度になっている。スワップ市場の価格設定を見る限り、トレーダーは11月FOMCでの利下げを確信しておらず、9月CPIの上向きサプライズへの警戒感を示している。

 また引き続き「オクトーバー・サプライズ」になりかねないイスラエルとイランの軍事衝突の可能性を高める関連ヘッドラインには警戒しておきたい。

 ネタニヤフ・イスラエル首相は、本日治安閣議を招集する予定、と報じられている。
 バイデン米大統領は、イスラエルの報復は容認する姿勢を見せているものの、イランの核施設だけでなく、石油関連施設への攻撃も支持しない立場を明らかにしている。しかし、イスラエルのガラント国防相は、イランからの攻撃に対するイスラエルの反撃は「致命的で驚くべきものになる。我々の攻撃は致命的で正確で、そして何よりも驚くべきものになる」と述べており、予断を許さない状況が続くことになる。

・想定レンジ上限
 ドル円の上値目処(めど)は、150.89円(8/1高値)

・想定レンジ下限
 ドル円の下値目処(めど)は、148.01円(10/9安値)

今日のイベントスケジュール

20日 (時間は日本時間)
国内
08:3011月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合、予想:前年比2.6%)
08:3011月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く、予想:前年比2.4%)
海外
06:4511月ニュージーランド(NZ)貿易収支
16:0011月英小売売上高(自動車燃料含む、予想:前月比0.5%/前年比0.8%)
16:0011月英小売売上高(自動車燃料除く、予想:前月比横ばい/前年比0.7%)
16:0011月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.3%)
16:4511月仏PPI
17:3011月香港CPI(予想:前年同月比1.5%)
19:30ロシア中銀、政策金利発表(予想:23.00%に引き上げ)
21:30デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、メディア出演
22:30ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、メディア出演
22:3010月カナダ小売売上高(予想:前月比0.7%/自動車を除く前月比0.5%)
22:3011月米個人消費支出(PCE、予想:前月比0.5%)
11月米個人所得(予想:前月比0.4%)
11月米PCEデフレーター(予想:前年比2.5%)
11月米PCEコアデフレーター(予想:前月比0.2%/前年比2.9%)
24:0012月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値、予想:▲14.0)
24:0012月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:74.0)
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2024/12/20 08:25
レジスタンス2 159.45(7/12高値)
レジスタンス1 158.61(7/17高値)
前日終値 157.44
サポート1 156.13(12/19レンジの半値)
サポート2 154.44(12/19安値)
ユーロドル ユーロドル
2024/12/20 08:26
レジスタンス2 1.0534(12/17高値)
レジスタンス1 1.0456(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.0363
サポート1 1.0240(2022/11/22安値)
サポート2 1.0163(2022/11/11安値)
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