予想とまとめ
今日の予想
今週の予想はこちら今日のイベントスケジュール
20日
(時間は日本時間)
国内
08:30 | ☆ | 11月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合、予想:前年比2.6%) |
08:30 | ☆ | 11月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く、予想:前年比2.4%) |
海外
06:45 | ◎ | 11月ニュージーランド(NZ)貿易収支 |
16:00 | ◎ | 11月英小売売上高(自動車燃料含む、予想:前月比0.5%/前年比0.8%) |
16:00 | ◎ | 11月英小売売上高(自動車燃料除く、予想:前月比横ばい/前年比0.7%) |
16:00 | ◇ | 11月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.3%) |
16:45 | ◇ | 11月仏PPI |
17:30 | ◎ | 11月香港CPI(予想:前年同月比1.5%) |
19:30 | ◎ | ロシア中銀、政策金利発表(予想:23.00%に引き上げ) |
21:30 | ◎ | デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、メディア出演 |
22:30 | ◎ | ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、メディア出演 |
22:30 | ◎ | 10月カナダ小売売上高(予想:前月比0.7%/自動車を除く前月比0.5%) |
22:30 | ◎ | 11月米個人消費支出(PCE、予想:前月比0.5%) |
◎ | 11月米個人所得(予想:前月比0.4%) | |
☆ | 11月米PCEデフレーター(予想:前年比2.5%) | |
☆ | 11月米PCEコアデフレーター(予想:前月比0.2%/前年比2.9%) | |
24:00 | ◎ | 12月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値、予想:▲14.0) |
24:00 | ◎ | 12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:74.0) |
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
上値と下値の目安
ドル円
レジスタンス2 | 159.45(7/12高値) |
---|---|
レジスタンス1 | 158.61(7/17高値) |
前日終値 | 157.44 |
サポート1 | 156.13(12/19レンジの半値) |
サポート2 | 154.44(12/19安値) |
ユーロドル
レジスタンス2 | 1.0534(12/17高値) |
---|---|
レジスタンス1 | 1.0456(日足一目均衡表・転換線) |
前日終値 | 1.0363 |
サポート1 | 1.0240(2022/11/22安値) |
サポート2 | 1.0163(2022/11/11安値) |
本日の東京外国為替市場のドル円は、18日のパウエルFRB議長のタカ派的な利下げと19日の植田日銀総裁のハト派的な利上げ見送りを受けて続伸が予想される中、本邦通貨当局が円安抑制に乗り出す水準を見極めていく展開となる。
米連邦公開市場委員会(FOMC)のドット・プロット(金利予測分布図)では、来年の利下げ回数が2回程度(4.25-50%⇒3.75-4.00%)であることが示唆された。
植田日銀総裁は、追加利上げの判断には来年1月30日のトランプ次期米大統領の就任後の米国の政策や3月の春季労使交渉の賃上げ動向などでの「1ノッチ(段階)」が欲しいとのことで、追加利上げの時期が3月以降になる可能性、すなわち、「時間的余裕」があることが示唆された。
今週の日・米金融政策決定会合は、ドル高・円安に拍車をかけることになったが、上値を抑える要因としては、トランプ次期米大統領による円安を牽制する発言や本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性などに警戒しておきたい。
8時30分に発表される11月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合)は、前年比+2.6%と予想されており、10月の同比+2.3%からの上昇が見込まれている。先行指標である11月のコア東京都区部CPIは、政府の電気・ガス代への補助金が縮小してエネルギー価格が物価を押し上げたことで3カ月ぶりに伸び率が拡大していた。
植田日銀総裁が利上げの条件として賃金動向を挙げていることで、11月コアCPIが予想通りに上昇していても市場への影響は軽微だと思われる。しかし、総裁は、現在の実質金利は極めて低い水準にあるとの認識を示し、今後、日銀の経済・物価見通しが実現していけば、それに応じて利上げを行い、金融緩和度合いを調整していく、とも述べていた。コアCPIが前年比+2.6%程度ならば、実質政策金利も実質10年債利回りもマイナスのままであり、円・キャリートレードの環境が再び整うことになる。
植田日銀総裁は、7月の利上げの背景として、輸入物価指数を上昇させる円安の抑制を挙げていたが、昨日は、「輸入物価が上がっていないから円安を気にしていない」と述べていた。石破首相は「現時点ではデフレ脱却には至っていない」と述べていたが、政府・日銀のアコードに沿って、植田日銀総裁も忖度せざるを得ないのかもしれない。
また、本日は、来年3月までの米国政府予算を手当てする「つなぎ予算案」の採決期限となっているが、トランプ次期米大統領が共和党議員に反対するように促したことで、成立の見込みはなくなっているらしい。「つなぎ予算案」が成立しなければ、クリスマスに向けて政府機関が一部閉鎖される可能性が高まることになり、米国債格下げの可能性を高めることで、関連ヘッドラインに警戒しておきたい。