予想とまとめ

【ロンドン為替予想】欧州は休場明け、月末・年末に絡んだフローに注意
2024/12/27 13:37
 本日から欧州主要国の市場は再オープンする。ただし、重要な経済指標や当局者の講演も予定されておらず、年末を控えている中で欧州通貨の閑散取引は続きそうだ。ただし、対ドルでは月末、つまり年末がスポット応当日ということもあり、末に絡んだフローで右往左往させられる場面があるかもしれない。

 材料難のなかで動意に繋がるかもしれないのが、欧州株や債券の動き。休場明けの時間外取引では、主要な欧州株先物指数は高寄り後に上げ幅を縮めている。債券市場も、(クリスマスムードが広がっていた)週初に報じられたラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁のインタビュー記事に対し、反応しきれていない部分があるか。ECB総裁は「インフレ目標達成に近づいているものの、サービス価格が要注意」とし、サービスインフレは3.9%で高止まりしていることを指摘した。

 なお、来年最初のECB理事会は1月30日に予定されている。理事会決定に影響を与えるであろう12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)は1月7日に速報値、同月17日にその改定値が発表予定。また理事会前には日銀会合が23-24日、米連邦公開市場委員会(FOMC)も28-29日に開催される。

 ポンドについては、月末・年末に絡んだ対ユーロのフローに注意か。昨日は0.82ポンド後半から0.8320ポンド台までユーロ買いポンド売りが強まった。ニューヨーク勢が中心の時間帯ではあるものの、ロンドン16時(日本時間翌1時)のフィキシングは荒い値動きもあり得そうだ。

想定レンジ上限
・ユーロドル、日足一目均衡表・基準線1.0483ドル
・ユーロポンド、日足一目均衡表・雲の上限0.8362ポンド

想定レンジ下限
・ユーロドル、11月22日安値(年初来安値)1.0335ドル
・ユーロポンド、20日安値0.8271ポンド

今日のイベントスケジュール

27日 (時間は日本時間)
国内
08:3011月完全失業率(予想:2.5%)
08:3011月有効求人倍率(予想:1.25倍)
08:3012月東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く総合、予想:前年比2.5%)
08:5011月鉱工業生産速報(予想:前月比▲3.5%/前年比▲3.2%)
08:5011月商業販売統計速報(小売業販売額、予想:前年比1.7%)
08:50日銀金融政策決定会合における主な意見(12月18-19日分)
14:0011月新設住宅着工戸数(予想:前年比▲0.1%)
海外
22:3011月米卸売在庫(予想:前月比0.2%)
28日
01:0011月ロシア失業率(予想:2.3%)
03:00EIA週間在庫統計
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2024/12/27 08:06
レジスタンス2 159.45(7/12高値)
レジスタンス1 158.86(7/16高値)
前日終値 157.99
サポート1 156.89(12/24安値)
サポート2 156.14(12/23安値)
ユーロドル ユーロドル
2024/12/27 08:13
レジスタンス2 1.0568(日足一目均衡表・雲の下限)
レジスタンス1 1.0483(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.0422
サポート1 1.0384(12/23・24 安値)
サポート2 1.0335(11/22安値=年初来安値)
ポンド円 ポンド円
2024/12/27 08:08
レジスタンス2 199.56(11/7高値)
レジスタンス1 198.95(12/19高値)
前日終値 197.90
サポート1 197.03(12/26安値)
サポート2 195.99(日足一目均衡表・雲の上限)
NZドル円 NZドル円
2024/12/27 08:10
レジスタンス2 90.23(11/26高値)
レジスタンス1 89.37(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 88.77
サポート1 88.02(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 86.73(12/19安値)
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