予想とまとめ

【ロンドン為替予想】昨日の大幅安を受けてユーロドルはパリティを意識した動きになるか
2025/01/03 13:41
 本日のユーロ圏からは、経済指標はドイツから12月の雇用統計が発表される。また、要人の予定ではレーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストの講演が控えている。

 ドイツの雇用統計は市場予想(予想:失業率6.2%/失業者数変化1.50万人)よりよほど大きくかい離しない場合以外は市場の反応は限られるだろう。また、センチメントとしてはユーロ売りに反応がしやすいことで、ポジティブサプライズよりもネガティブサプライズの方が敏感に反応すると思われる。

 レーンECB専務理事は米サンフランシスコで「地政学の分断」についての講演が行われる予定。ただ、これまでレーン氏は「米通商政策などを巡る不確実性が高い中、政策は会合ごとに決定」と発言をしていることもあり、市場に今後の金融政策についてのヒントとなる発言を期待するのは難しそうだ。

 欧州からは市場を動意づけるにはインパクトに欠けるものしかないが、昨日は昨年12月に複数回トライをしたが跳ね返された11月22日の安値1.0335ドルを割り込み、2年2カ月ぶりの水準となる1.0226ドルまで下げ幅を広げた。よって、ユーロ売りのトレンドは継続される可能性が高く、昨日は辛うじて割り込めなかった2022年11月21日安値1.0223ドル、同月11日安値1.0163ドルなどを割り込んだ場合には、パリティ(1ユーロ=1ドル)まで支持水準がなくなることでダウンサイドリスクには要警戒となりそうだ。

 なお、NY入り後には12月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数や、連日大きく振幅しているロンドンフィキシングが注目される。


・想定レンジ上限
 ユーロドル:日足一目均衡表・転換線1.0342ドル。
 
・想定レンジ下限
 ユーロドル: 2022年11月11日安値1.0163ドル。

今日のイベントスケジュール

6日 (時間は日本時間)
国内
東京証券取引所などが大発会
海外
10:4512月Caixin中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI、予想:51.4)
15:3011月スイス小売売上高
17:5012月仏サービス部門PMI改定値(予想:48.2)
17:5512月独サービス部門PMI改定値(予想:51.0)
18:0012月ユーロ圏サービス部門PMI改定値(予想:51.4)
18:3012月英サービス部門PMI改定値(予想:51.4)
22:0012月独消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.3%/前年比2.4%)
23:15クック米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
23:4512月米サービス部門PMI改定値(予想:58.5)
23:4512月米総合PMI改定値
24:0011月米製造業新規受注(予想:前月比▲0.3%)
7日
03:0012月ブラジル貿易収支(予想:42.00億ドルの黒字)
03:00米財務省、3年債入札
ロシア(新年休暇)、ポーランド(三博士の日)、スウェーデン(公現祭)、休場
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2025/01/06 07:35
レジスタンス2 158.86(2024/7/16高値)
レジスタンス1 158.08(2024/12/26高値)
前日終値 157.26
サポート1 156.02(2024/12/31安値)
サポート2 155.32(21日移動平均線)
ユーロドル ユーロドル
2025/01/06 07:41
レジスタンス2 1.0534(2024/12/17高値)
レジスタンス1 1.0428(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.0308
サポート1 1.0226(1/2安値)
サポート2 1.0163(2022/11/11安値)
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