欧州マーケットダイジェスト・6日 株高・金利上昇・ドル底堅い

(6日終値:7日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.50円(6日15時時点比▲0.28円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.61円(△0.96円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0387ドル(△0.0078ドル)
FTSE100種総合株価指数:8249.66(前営業日比△25.68)
ドイツ株式指数(DAX):20216.19(△310.11)
10年物英国債利回り:4.610%(△0.017%)
10年物独国債利回り:2.447%(△0.022%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
11月スイス小売売上高 (前年同月比)
          0.8%       1.5%・改
12月仏サービス部門PMI改定値
        49.3       48.2
12月独サービス部門PMI改定値
         51.2       51.0
12月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
         51.6       51.4
12月英サービス部門PMI改定値
         51.1       51.4
12月独消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比)   0.4%      ▲0.2%
(前年比)   2.6%       2.2%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。円安・ドル高が進んだ東京市場の流れを引き継ぐと、欧州勢参入後も円売り・ドル買いが進行。20時過ぎに一時157.96円と日通し高値を付けた。ただ、昨年12月30日の高値158.07円や12月26日の高値158.08円が目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。
 米ワシントン・ポスト紙が「トランプ次期大統領は重要な品目だけに絞って関税を課すことを検討」と報じると、米金利上昇圧力が従来予想よりも限定的にとどまるとの見方が浮上。全般ドル売りが優勢となり、22時30分前に一時156.24円と日通し安値を付けた。
 もっとも、トランプ氏が「ワシントン・ポストの記事は正確ではない」「自分の関税政策を後退させることはしない」と発言すると一転ドルを買い戻す動きが優勢に。3時過ぎには157.67円付近まで持ち直した。

・ユーロドルは伸び悩み。12月仏・独・ユーロ圏サービス部門PMI改定値が予想を上回るとユーロ買い・ドル売りが先行。ワシントン・ポストの報道をきっかけに全般ドル売りが活発化すると一時1.0437ドルと日通し高値を付けた。ただ、トランプ氏が当該記事を否定すると一転ドル買いが優勢となり、23時30分前には1.0355ドル付近まで下押しした。

・ユーロ円は強含み。ユーロドルの上昇をきっかけに円売り・ユーロ買いが優勢になると、20時30分過ぎに一時164.02円と日通し高値を付けた。23時30分前には162.61円付近まで下押しする場面もあったが、2時前には163.84円付近まで再び強含んだ。

・ロンドン株式相場は反発。続落して始まったものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり上げに転じた。米国株相場の上昇などが相場を下支えした。ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが買われたほか、アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は反発。米ワシントン・ポスト紙が「トランプ次期大統領は重要な輸入品のみに一律の関税導入を検討」と報じたことが好感されて、独株にも買いが入った。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(7.34%高)やザルトリウス(5.93%高)、ダイムラー・トラック・ホールディング(5.79%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落した。米債安につれた。

(中村)
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