欧州マーケットダイジェスト・3日 株安・ドル安

(3日終値:4日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.16円(3日15時時点比▲0.13円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.85円(△0.29円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0298ドル(△0.0027ドル)
FTSE100種総合株価指数:8223.98(前営業日比▲36.11)
ドイツ株式指数(DAX):19906.08(▲118.58)
10年物英国債利回り:4.593%(▲0.002%)
10年物独国債利回り:2.425%(△0.046%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
12月スイス製造業購買担当者景気指数(PMI)
          48.4        48.5
12月独雇用統計
失業率      6.1%      6.1%
失業者数変化  1.00万人   0.60万人・改
11月英消費者信用残高
        9億ポンド  10億ポンド・改
11月英マネーサプライM4
(前月比)    0.0%    ▲0.2%・改
(前年比)    2.9%      3.0%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは買い戻しが目立った。前日に一時1.0226ドルと2022年11月以来約2年2カ月ぶりの安値を更新したあとだけに、持ち高調整目的のユーロ買い・ドル売りが入った。年始で取引参加者が減り、流動性が低下する中、週末を控えたポジション調整目的の買いも入り、2時30分過ぎには一時1.0306ドルと日通し高値を更新した。
 本日発表の12月米ISM製造業景況指数が49.3と予想の48.4を上回ったことを受けて一時1.0273ドル付近まで下押しする場面もあったが、反応は一時的だった。

・ドル円は頭が重かった。米経済指標が米景気の底堅さを示したとの受け止めから、米長期金利が上昇すると円売り・ドル買いが先行し一時157.49円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値157.57円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは2日に一時109.53と22年11月以来の高値を更新するなど、足もとではドル高が進行。週末を控えたポジション調整目的の売りも出やすく、2時30分前には一時156.88円と日通し安値を更新した。
 バーキン米リッチモンド連銀総裁はこの日、「2025年の米経済見通しはポジティブ、成長には上振れリスク」「抑制的な金利の長期化が望ましい」などと述べたと伝わったが、相場の反応は限られた。なお、バーキン氏は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っていない。

・ユーロ円は小幅高。24時過ぎには一時162.08円と本日高値を付けた。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出たため、じり高の展開となった。

・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。しばらくはもみ合いの展開が続いていたものの、終盤売りが優勢となった。市場では「中国の景気不安が根強い中、売りが出やすかった」との声が聞かれた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は反落。中国の景気懸念を背景に欧州株全般に売りが出た。個別ではBASF(2.51%安)やBMW(2.15%安)、バイエル(2.05%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。

(中村)
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