予想とまとめ
今日の予想
今週の予想はこちら今日のイベントスケジュール
29日
(時間は日本時間)
国内
− | 昭和の日で休場 |
海外
15:00 | ◇ | 5月独消費者信頼感指数(Gfk調査、予想:▲26.0) |
16:00 | ◇ | 3月トルコ失業率 |
16:00 | ◎ | チポローネ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演 |
18:00 | ◎ | 4月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:94.5) |
18:00 | ◎ | 4月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲16.7) |
18:40 | ◎ | ラムスデン英中銀(BOE)副総裁、講演 |
21:30 | ◇ | 3月米卸売在庫(予想:前月比0.7%) |
22:00 | ◇ | 2月米住宅価格指数(予想:前月比0.3%) |
22:00 | ◎ | 2月米ケース・シラー住宅価格指数(予想:前年比4.7%) |
23:00 | ◎ | 3月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数(予想:748.0万件) |
23:00 | ◎ | 4月米消費者信頼感指数(予想:87.5) |
30日
03:00 | ◎ | ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演 |
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
上値と下値の目安
レジスタンス2 | 143.89(4/28高値) |
---|---|
レジスタンス1 | 143.30(4/28東京時間安値) |
前日終値 | 142.01 |
サポート1 | 141.49(4/23安値) |
サポート2 | 140.73(ピボット・サポート2) |
レジスタンス2 | 1.1547(4/22高値) |
---|---|
レジスタンス1 | 1.1487(ピボット・レジスタンス2) |
前日終値 | 1.1420 |
サポート1 | 1.1378(4/28日の半値戻し) |
サポート2 | 1.1308(4/23安値) |
本日のアジア時間でドル円は、東京市場が昭和の日で休場ということもあり大きなトレンドを作るのは難しいだろうが、欧米時間で続いたドル売りの流れは変わらないか。ただ、二転三転とするトランプ米大統領の発言などで、相場が急転するリスクには常に注意をしておきたい。
米トリプル安の影響もあり、ハネムーン期間(大統領就任100日間)が終了したトランプ政権の支持率は下落している。ワシントン・ポスト、ABCニュース、イプソスが共同で行った世論調査では、米国成人の39%まで支持率は低下。他の支持率もCNN/SSRSの世論調査では米国成人の41%、NBCニュースのステイ・チューンド世論調査では米国成人の45%になるなど、70年以上ぶりの低水準となっている。支持率が下落基調をたどる中で、ベッセント米財務長官をはじめ、政権中枢要人がトリプル安を避けるように進言しているとのうわさもあり、関税圧力の緩和期待がドル買い・円売りの要因になる。
ただ、昨日ベッセント氏の2つの発言はドルの重しになりそうだ。1つ目は「貿易摩擦の緩和は中国次第だ」と発言したこと。中国政府は兼ねてから米国が圧力をかけている限りは交渉にも応じない姿勢を示していることで、米国が中国に対しての歩み寄りをみせない限りは両国間の交渉は前に進まないだろう。すでに中国は欧州連合(EU)、BRICS諸国などとの通商交渉を順調に進めるなど、関税問題に関して米国ほど焦りはない。先週に入り、あたかも中国が交渉に前向き姿勢を示したような発言をしていたトランプ米大統領だが、交渉に進展がないことが判明した場合は、先週のリスク回避の動きのメッキがすべてはげ落ちるリスクには警戒したい。
2つ目は、ベッセント氏が「欧州中央銀行(ECB)は、ユーロを下落させるために利下げを行うだろう」と昨日発言したこと。G7各国で金融政策を通貨政策に結び付けようとしている国はないと思われているが、トランプ政権は米国以外の国の低金利政策は、自国通貨安・ドル高に結び付けているとの認識を持っているようだ。この件に関しては低金利政策を長期間続けている日本に対しても当てはまる。明日から始まる日銀政策決定会合では、据え置き予想が多数を占めているが、先週の訪米時に植田日銀総裁や政府要人に、日本の低金利政策に対して米国が圧力をかけた可能性もある。表面上は「強いドル政策を堅持している」とのトランプ政権だが、前述のECBへの発言を含めドル高を危惧していることは明らかなことで、ドルの重しになるだろう。
なお、本日はカナダドルの値動きには要警戒となる。カナダの総選挙の投票が、日本時間10時半前後に終了する予定。その後の投票の結果次第で、カナダドルが動意づくことが予想される。