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ドル・円相場:1ドル=143.67円(5日15時時点比△0.52円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=164.41円(△1.14円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1443ドル(△0.0037ドル)
FTSE100種総合株価指数:8811.04(前営業日比△9.75)
ドイツ株式指数(DAX):24323.58(△47.10)
10年物英国債利回り:4.616%(△0.010%)
10年物独国債利回り:2.582%(△0.054%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
主な欧州経済指標
<発表値> <前回発表値>
5月スイス失業率
2.8% 2.8%
4月独製造業新規受注
(前月比) 0.6% 3.4%・改
(前年比) 4.8% 3.7%・改
5月英建設業購買担当者景気指数(PMI)
47.9 46.6
4月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
(前月比) ▲2.2% ▲1.7%・改
(前年比) 0.7% 1.9%
欧州中央銀行(ECB)、政策金利
2.15%に引き下げ 2.40%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
各市場の動き
・ユーロドルは伸び悩み。欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げることを決めたと発表。声明では「インフレ率は現在、理事会の中期目標である2%前後」「今後数カ月の間に貿易摩擦がさらに激化すれば、成長率とインフレ率はベースライン予測を下回ることになる」との見解が示された。
ラガルドECB総裁が理事会後の記者会見で「調査データは短期的な見通しの弱さを示唆」「成長リスクは下方に傾いている」としながらも、「長期的なインフレ期待は概ね2%付近で推移」「本日の利下げで金融緩和サイクルの終了に近づいた」との見解を示すと全般ユーロ買いが活発化。22時30分前に一時1.1495ドルと4月22日以来の高値を更新した。なお、ECB当局者の話として「7月の理事会では利下げ休止が見込まれる」との報道が伝わった。
ただ、節目の1.1500ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米中貿易摩擦が緩和するとの期待から、米長期金利が上昇に転じたことも相場の重し。
・ドル円は底堅い動き。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことが分かると円買い・ドル売りが先行。21時30分過ぎに一時142.78円付近まで値を下げた。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値142.53円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。トランプ米大統領と習近平中国国家主席が電話協議を実施したと伝わると、米中貿易摩擦が緩和するとの期待から円売り・ドル買いがさらに進んだ。1時前には一時143.97円と日通し高値を更新した。
なお、習主席は「米国は中国へのネガティブな措置を解除するべき」「中国はジュネーブ合意履行したとトランプ米大統領に話した」と述べたほか、トランプ大統領は「習主席と約1時間半にわたり会談し、両国にとって非常に前向きな結論に至った」「中国を訪問する意向」などと語った。
・ユーロ円はしっかり。ECBによる追加利下げ観測の後退を背景にユーロ買いが入ったほか、ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出た。1時前には一時164.67円と本日高値を付けた。
・ロンドン株式相場は小幅ながら5日続伸し、3月3日以来約3カ月ぶりの高値で取引を終えた。米中貿易摩擦が緩和するとの期待感から投資家心理が改善し買いが入ったものの、上値は限定的だった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われた半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られた。
・フランクフルト株式相場は3日続伸し、史上最高値を更新した。米中首脳電話協議が実施されたと伝わると、両国の貿易交渉が進みやすくなるとの期待から買いが入った。欧州中央銀行(ECB)が利下げを実施したことも相場を下支えした。個別ではバイエル(4.38%高)やコメルツ銀行(3.48%高)、ハイデルベルク・マテリアルズ(3.12%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。ECBによる追加利下げ観測の後退を背景に売りが出た。