予想とまとめ
今週の予想
今日の予想はこちら国内イベントスケジュール
16日
敬老の日の祝日で休場 |
17日
13:30 | ◇ | 7月第三次産業活動指数 |
18日
08:50 | ◎ | 7月機械受注 |
08:50 | ◎ | 8月貿易統計(通関ベース) |
19日
日銀金融政策決定会合(1日目) |
20日
08:30 | ☆ | 8月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合) |
08:30 | ☆ | 8月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く) |
08:50 | ◇ | 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース) |
15:30 | ☆ | 植田和男日銀総裁、定例記者会見 |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
海外イベントスケジュール
16日
15:30 | ◇ | 8月スイス生産者輸入価格 |
16:00 | ◎ | パネッタ伊中銀総裁、講演 |
17:10 | ◎ | デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演 |
18:00 | ◇ | 7月ユーロ圏貿易収支 |
21:00 | ◎ | レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演 |
21:30 | ◇ | 7月カナダ製造業出荷 |
21:30 | ◎ | 9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 |
韓国(秋夕)、中国(中秋節)、インド(イスラム教ムハンマド生誕祭)、メキシコ(独立記念日)、休場 |
17日
18:00 | ◎ | 9月独ZEW景況感指数 |
18:00 | ◎ | 9月ユーロ圏ZEW景況感指数 |
21:15 | ◇ | 8月カナダ住宅着工件数 |
21:30 | ◎ | 8月カナダ消費者物価指数(CPI) |
21:30 | ☆ | 8月米小売売上高 |
22:15 | ◎ | 8月米鉱工業生産指数 |
◇ | 設備稼働率 | |
23:00 | ◎ | 9月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数 |
23:00 | ◇ | 7月米企業在庫 |
18日
02:00 | ◎ | 米財務省、20年債入札 |
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 | ||
韓国(秋夕)、中国(中秋節)、休場 | ||
07:45 | ◇ | 4-6月期ニュージーランド(NZ)経常収支 |
15:00 | ◎ | 8月英CPI |
15:00 | ◎ | CPIコア指数 |
◇ | 小売物価指数(RPI) | |
16:00 | ◎ | ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演 |
16:15 | ◎ | ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演 |
17:00 | ◎ | 8月南アフリカCPI |
18:00 | ◇ | 7月ユーロ圏建設支出 |
18:00 | ☆ | 8月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値 |
18:00 | ☆ | 8月ユーロ圏HICPコア改定値 |
20:00 | ◎ | ナーゲル独連銀総裁、講演 |
20:00 | ◇ | 7月南アフリカ小売売上高 |
20:00 | ◇ | MBA住宅ローン申請指数 |
21:30 | ◇ | 7月対カナダ証券投資 |
21:30 | ◎ | 8月米住宅着工件数 |
◎ | 建設許可件数 | |
23:30 | ◇ | EIA週間在庫統計 |
19日
03:00 | ☆ | 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 |
03:00 | ☆ | FOMC、経済・金利見通し発表 |
03:30 | ☆ | パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見 |
05:00 | ◎ | 7月対米証券投資動向 |
06:30 | ☆ | ブラジル中銀、政策金利発表 |
韓国(秋夕)、香港(中秋節の翌日)、休場 | ||
07:45 | ☆ | 4-6月期NZ国内総生産(GDP) |
10:30 | ◎ | 8月豪雇用統計(失業率/新規雇用者数) |
16:15 | ◎ | クノット・オランダ中銀総裁、講演 |
17:00 | ◇ | 7月ユーロ圏経常収支(季節調整済) |
17:00 | ◎ | ノルウェー中銀、政策金利発表 |
20:00 | ◎ | トルコ中銀、政策金利発表 |
20:00 | ☆ | 英中銀(BOE)、政策金利発表 |
20:00 | ☆ | 英中銀MPC議事要旨 |
21:30 | ◎ | 4-6月期米経常収支 |
21:30 | ◎ | 9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数 |
21:30 | ◎ | 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数 |
23:00 | ◎ | 8月米景気先行指標総合指数 |
23:00 | ◎ | 8月米中古住宅販売件数 |
23:40 | ◎ | シュナーベルECB専務理事、講演 |
20日
08:01 | ◇ | 9月英消費者信頼感指数(Gfk調査) |
15:00 | ◎ | 8月英小売売上高 |
15:00 | ◇ | 8月独生産者物価指数(PPI) |
15:45 | ◇ | 9月仏企業景況感指数 |
17:30 | ◎ | 8月香港CPI |
21:30 | ◎ | 7月カナダ小売売上高 |
21:30 | ◇ | 8月カナダ鉱工業製品価格 |
21:30 | ◇ | 8月カナダ原料価格指数 |
23:00 | ◎ | 9月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値) |
24:00 | ◎ | ラガルドECB総裁、あいさつ |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
◆豪ドル、米ハイテク株の変調による株安が重しとなる可能性
◆ZAR、南アの年金制度改革が好材料
予想レンジ
豪ドル円 94.00-100.00円
南ア・ランド円 7.80-8.30円
9月9日週の展望
豪ドルは上値の重い展開となりそうだ。来週は豪州から10日に9月ウエストパック消費者信頼感指数や8月NAB企業景況感指数などが発表されるものの、豪ドル相場への影響は限られると予想される。今週と同じくドル相場や投資家のリスク志向の行方など外部要因に振らされる展開となりそうだ。
注目は11-12日に公表される米国のインフレ指標。翌週(17-18日)に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、インフレ指標を巡って市場も神経質にならざるを得ないだろう。9月FOMCで利下げが見込まれている一方、インフレの高止まりが続く豪州では利下げ開始が遅れると予想されているため、金利先高観という点では豪ドルが相対的に優位な立場にあるものの、米消費者物価指数(CPI)発表直後の一時的な相場の振れには注意が必要だ。
また、株式市場の動向も豪ドルにとってリスク要因になる。米国株式市場は前週末までダウ平均が連日で過去最高値を更新するなど堅調推移を続けていたが、連休明け3日の取引から急変。半導体大手エヌビディアの株価下落をきっかけに米ハイテク株が軒並み安となり、日経平均株価を始めとして世界的な株安へと波及した。相場の変動リスクが高い局面では、投資家のリスク志向に敏感な豪ドルなどオセアニア通貨は避けられやすい傾向にあるため、株式市場の動揺が落ち着くまでは豪ドル買いを進めにくい状態が続くだろう。
隣国のNZも10日に4-6月期製造業売上高の発表がある程度で、基本的に手掛かり材料は乏しい。ただ、対円では7月の相場急落を経て、足もとで進んでいた買い戻し基調が調整局面を迎えた可能性があるだけに、今後調整が一段と強まるか慎重に見極めたいところだ。
南アフリカ・ランド(ZAR)は神経質な展開となりそうだ。来週は南アフリカから特段のイベントなどが予定されておらず、短期的にはドル相場の動向などに振らされるだろう。もっとも、南アの経済情勢を巡っては好材料が増えつつある。今週公表された4-6月期国内総生産(GDP)は市場予想こそ下回ったもののプラス成長となり、懸念されていたリセッション(景気後退)は回避された。今後についても今月から開始された年金制度改革によって退職前に基金の一部引き出しが可能となり、これらの資金が消費に向かうことでGDPを押し上げると予想されている。また、南アフリカ準備銀行(SARB)が今月19日の金融政策決定委員会(MPC)で利下げを開始する可能性が高いことも、同国の景気改善に寄与することになりそうだ。
9月2日週の回顧
豪ドルは3日以降に世界的な株安が進む中でリスク回避の売りに押された。対円では100円の大台手前から96円台まで失速。対ドルでも0.67ドル割れ水準まで押し戻される場面があった。ZARは対ドルでは方向感を欠いた動きとなったが、対円では株安やドル円の下落につれて8.20円台から8.00円手前まで上値を切り下げた。(了)