予想とまとめ
今週の予想
今日の予想はこちら国内イベントスケジュール
13日
成人の日の祝日で休場 |
14日
08:50 | ◎ | 11月国際収支速報 |
10:30 | ◎ | 氷見野良三日銀副総裁、あいさつ |
14:00 | ◇ | 12月景気ウオッチャー調査 |
15日
08:50 | ◇ | 12月マネーストックM2 |
16日
08:50 | ◇ | 12月企業物価指数 |
17日
08:50 | ◇ | 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース) |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
海外イベントスケジュール
13日
06:45 | ◎ | 11月ニュージーランド(NZ)住宅建設許可件数 |
12:15 | ◎ | レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミスト、レーン・フィンランド中銀総裁、講演 |
16:00 | ◇ | 11月トルコ経常収支 |
17:00 | ◇ | 12月スイスSECO消費者信頼感指数 |
19:30 | ◎ | 12月インド消費者物価指数(CPI) |
14日
04:00 | ◎ | 12月米月次財政収支 |
08:30 | ◇ | 1月豪ウエストパック消費者信頼感指数 |
17:00 | ◎ | ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演 |
17:30 | ◎ | ブリーデン英中銀(BOE)副総裁、講演 |
22:30 | ◎ | 12月米卸売物価指数(PPI) |
◎ | 食品とエネルギーを除くコア指数 | |
24:00 | ◎ | シュミッド米カンザスシティー連銀総裁、あいさつ |
15日
01:00 | ◎ | 12月ロシアCPI |
05:05 | ◎ | ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、あいさつ |
16:00 | ◎ | 12月英CPI |
16:00 | ◎ | CPIコア指数 |
◇ | 小売物価指数(RPI) | |
16:45 | ◇ | 12月仏CPI改定値 |
17:30 | ◎ | ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演 |
17:35 | ◎ | ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演 |
19:00 | ◎ | 11月ユーロ圏鉱工業生産 |
21:00 | ◇ | MBA住宅ローン申請指数 |
22:30 | ◇ | 11月カナダ製造業出荷 |
22:30 | ◇ | 11月カナダ卸売売上高 |
22:30 | ◎ | 1月米ニューヨーク連銀製造業景気指数 |
22:30 | ☆ | 12月米CPI |
☆ | エネルギーと食品を除くコア指数 | |
23:20 | ◎ | バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演 |
24:00 | ◎ | カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、質疑応答 |
16日
00:30 | ◇ | EIA週間在庫統計 |
02:00 | ◎ | グールズビー米シカゴ連銀総裁、講演 |
04:00 | ◎ | 米地区連銀経済報告(ベージュブック) |
09:01 | ◇ | 12月英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格 |
09:30 | ◎ | 12月豪雇用統計(失業率/新規雇用者数) |
16:00 | ◎ | 12月独CPI改定値 |
16:00 | ☆ | 11月英国内総生産(GDP) |
16:00 | ◎ | 11月英鉱工業生産/製造業生産高 |
16:00 | ◇ | 11月英商品貿易収支/英貿易収支 |
19:00 | ◇ | 11月ユーロ圏貿易収支 |
21:30 | ☆ | 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(12月12日分) |
22:15 | ◇ | 12月カナダ住宅着工件数 |
22:30 | ☆ | 12月米小売売上高 |
22:30 | ◇ | 12月米輸入物価指数 |
22:30 | ◎ | 1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数 |
22:30 | ◎ | 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数 |
24:00 | ◇ | 11月米企業在庫 |
24:00 | ◎ | 1月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数 |
17日
11:00 | ☆ | 10-12月期中国GDP |
11:00 | ◎ | 12月中国鉱工業生産 |
11:00 | ◎ | 12月中国小売売上高 |
16:00 | ◎ | 12月英小売売上高 |
18:00 | ◇ | 11月ユーロ圏経常収支(季節調整済) |
19:00 | ☆ | 12月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値 |
19:00 | ☆ | 12月ユーロ圏HICPコア改定値 |
22:30 | ◇ | 11月対カナダ証券投資 |
22:30 | ◎ | 12月米住宅着工件数 |
◎ | 建設許可件数 | |
23:15 | ◎ | 12月米鉱工業生産指数 |
◇ | 設備稼働率 |
18日
06:00 | ◎ | 11月対米証券投資動向 |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
◆ポンド、CPIや鉱工業生産など重要指標に注目
◆加ドル、トルドー首相の後継争いで動意付くことも
予想レンジ
ポンド円 191.50-197.50円
加ドル円 108.00-112.00円
1月13日週の展望
英国からは週半ば以降に消費者物価指数(CPI)や国内総生産(GDP)、鉱工業生産や小売売上高など重要な経済指標が発表される。それまでは、今週ポンド売りのきっかけとされた英長期債の動向を見極めながらの取引となりそうだ。今週、英10年債利回りは2008年の金融危機以来の水準、30年債利回りは1998年以来の水準まで大幅に上昇した。
英長期債の急落(金利は上昇)は、スターマー英首相率いる労働党政権が昨年10月末に発表した予算案がきっかけだ。大型増税とともに過去最高に近い借入れ計画が明らかになり、英政府の財政拡大の方針を受けた債券需給の緩みが懸念され続けている。リーブス財務相は財政規律の順守を訴えたが、借入コストの上昇は更なる増税や支出計画の削減に繋がると危惧する声も高まってきた。経済成長のブレーキになり兼ねない悪い金利上昇の流れを、今のところ英政府には止める術が無いと市場では認識されている。ポンドの戻りも限られた幅となりそうだ。
経済指標では、15日に12月英インフレ指標が発表予定。今年最初の英中銀金融政策委員会(MPC)の結果発表は2月6日であり、今回のCPIはMPCの重要な判断材料になるだろう。前回のCPIは前年比2.6%と2カ月連続の加速、約8カ月ぶりの高水準だった。足もとで、市場は今年8回開催されるMPCで「0.25%の利下げは2回のみ実施」を見込んでいる。英長期金利が大幅に上昇しているなか、インフレの内容次第では利下げペースの更なる減速が取り沙汰されるかもしれない。
その他、16日発表の11月GDPは3カ月ぶりにプラス成長となるか、同月鉱工業生産も低空飛行から浮上できるかがポイント。12月小売売上高ではクリスマス商戦の結果が明らかとなる。
カナダからは12月住宅着工などの経済指標が複数発表されるが、インパクトはどれも強くない。そのため週前半は最新の労働データを受けた動きが持ち越されそうだ。前回11月分が新型コロナ禍を除き8年弱ぶりの高水準だった失業率への市場の反応が長引いてもおかしくない。
また、今後カナダの新首相誕生に向けた動きも加ドル相場の動意に繋がる可能性はある。トルドー加首相は6日、首相と与党・自由党の党首辞任を発表した。カナダ議会が3月下旬まで休会され、その間に自由党は次の首相に就く新党首の選出を進める。有力候補が掲げる経済・財政政策は金融市場にとってもちろん注視すべきことであるが、今回はまもなく就任するトランプ米大統領と渡り合える力量があるかも見据えるべき重要なポイントだろう。
1月6日週の回顧
ポンドは対円で週前半に円安の流れに沿って198円前半まで大幅に上昇も、週半ば以降は上値が重く193円半ばまで下落した。対ドルでは1.25ドル後半を頭に1.2230ドル台まで反落。英長期債の下落圧力が強まり、ポンド売りにも繋がった。
加ドルは対円で108円後半から一時110円半ばまで買われた。対ドルでも1.44加ドル半ばから1.4290加ドル台まで加ドル高に振れる場面があった。トルドー首相の辞任で新たなリーダー選出への期待感が支えとなった。(了)