予想とまとめ
今週の予想
今日の予想はこちら国内イベントスケジュール
16日
08:50 | ◎ | 10月機械受注 |
13:30 | ◇ | 10月第三次産業活動指数 |
18日
日銀金融政策決定会合(1日目) | ||
08:50 | ◎ | 11月貿易統計(通関ベース) |
19日
08:50 | ◇ | 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース) |
15:30 | ☆ | 植田和男日銀総裁、定例記者会見 |
20日
08:30 | ☆ | 11月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合) |
08:30 | ☆ | 11月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く) |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
海外イベントスケジュール
19日
06:45 | ☆ | 7-9月期NZ国内総生産(GDP) |
09:00 | ◇ | 12月ANZ企業信頼感 |
16:00 | ◇ | 1月独消費者信頼感指数(Gfk調査) |
16:45 | ◇ | 12月仏企業景況感指数 |
17:30 | ◎ | スウェーデン中銀、政策金利発表 |
18:00 | ◎ | ノルウェー中銀、政策金利発表 |
18:00 | ◇ | 10月ユーロ圏経常収支(季節調整済) |
21:00 | ☆ | 英中銀(BOE)、政策金利発表 |
21:00 | ☆ | 英中銀MPC議事要旨 |
22:30 | ☆ | 7-9月期米GDP確定値 |
◎ | 米個人消費/コアPCE確定値 | |
22:30 | ◎ | 12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数 |
22:30 | ◎ | 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数 |
24:00 | ◎ | 11月米景気先行指標総合指数 |
24:00 | ◎ | 11月米中古住宅販売件数 |
20日
04:00 | ◎ | メキシコ中銀、政策金利発表 |
06:00 | ◎ | 10月対米証券投資動向 |
06:45 | ◎ | 11月NZ貿易収支 |
16:00 | ◎ | 11月英小売売上高 |
16:00 | ◇ | 11月独生産者物価指数(PPI) |
16:45 | ◇ | 11月仏PPI |
17:30 | ◎ | 11月香港CPI |
19:30 | ◎ | ロシア中銀、政策金利発表 |
22:30 | ◎ | 10月カナダ小売売上高 |
22:30 | ◎ | 11月米個人消費支出(PCE) |
◎ | 11月米個人所得 | |
☆ | 11月米PCEデフレーター | |
☆ | 11月米PCEコアデフレーター | |
24:00 | ◎ | 12月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値) |
24:00 | ◎ | 12月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値) |
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
◆ポンド、英政局の先行き不透明感から買いづらさが残る
◆加ドル、中国発のリスクオンムード続くか見極め
予想レンジ
ポンド円 191.00-197.00円
加ドル円 105.50-109.50円
9月30日週の展望
ポンドや加ドルは四半期末・期初に絡んだフローをこなしながら、対円では日本の政治情勢を見極めての取引となりそうだ。対ドルでは、米連邦準備理事会(FRB)の動向に影響を与える米国の雇用データを注視。結果を受けたリスクセンチメントの強弱に振らされることになるだろう。
英国では22-25日、7月に政権を奪還したスターマー首相率いる労働党が党大会を開いた。スターマー内閣は来月、前政権による巨額の財源不足を補うために「増税と歳出削減」を重視した予算案を公表すると言われている。一方、新政権は労組重視の姿勢を鮮明にしており、経営者からは企業への負担増が懸念されているもよう。政治資金スキャンダルも持ち上がったことでスターマー首相の支持率は低下しており、英政局の先行き不透明感からポンドに買いづらさが残る。
ただ、しばらくは英国よりも日本の政局に円相場の目が向かいそうだ。政府は先日、10月1日に臨時国会を召集する方針を示した。招集日の衆参両院本会議で27日に選ばれた自民党新総裁が新首相に指名され、新内閣が発足する見込み。自民党総裁選では、有力候補の1人が円安メリットを強調し、日銀の利上げに強い不信感を示した。方や、日銀の独立性を尊重して金融正常化に理解を示す有力な候補者もいる。円相場は、27日の総裁決定後の流れを週明けも持ち越してもおかしくはない。また、新首相がどのタイミングで解散に踏み切るかもポイントとなる。
なお英経済指標では、4-6月期国内総生産(GDP)や9月製造業/サービス部門の購買担当者景気指数(PMI)が発表されるが改定値だ。そのため材料視されづらいが、速報値では前回から若干低下したものの「2四半期連続のプラスを記録したGDP(前期比)」と、50超えは維持したが速報値では予想比下振れたPMIの結果には目を向けておきたい。
カナダでは主な経済指標は9月Ivey購買部協会指数のみと、通常であれば加ドルの動意は鈍い。しかし、同指数は前回約1年ぶりに50を割り込むほど弱かった。カナダ中銀の緩和ペースを早めるわけではないが、今回もさえなければ加ドルの上値の重さにつながりそうだ。BOCの次回会合は10月23日に予定されているが、その前に9月雇用統計や消費者物価指数(CPI)を確かめることになる。
また、中国当局による景気支援策強化で高まったリスクオンムードが続くかを見定める必要もある。中国は世界最大の石油輸入国であり、同国の経済活動の活発化はエネルギー需要拡大の思惑にもつながりやすい。原油相場の動向は産油国通貨でもある加ドルに影響するだろう。
9月23日週の回顧
ポンド円は前週からの回復基調が継続し、190円前半を底に194円半ばまで上げ幅を拡大した。加ドル円も底堅く、105円半ばを下押し水準に107円後半まで上昇した。リスクオンの流れが円売りを促した。
ポンドドルは約2年半ぶりの高値圏1.34ドル前半まで上昇。加ドルは対ドルで1.35加ドル後半から1.34加ドル前半まで強含んだ。全般強まったドル安の流れに沿い、ポンドは「英中銀利下げ急がず」という見方、加ドルは原油相場の一時反発に後押しされた。(了)