欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、弱含み

 8日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。22時時点では139.42円と20時時点(139.79円)と比べて37銭程度のドル安水準だった。前週分の米新規失業保険申請件数が予想の23.5万件を上回る26.1万件と発表されて労働市場の悪化が示されたこと、米10年債利回りが一時3.77%まで低下したことなどで、一時139.23円まで下値を広げた。

 ユーロドルは強含み。22時時点では1.0746ドルと20時時点(1.0729ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。米新規失業保険申請件数が労働市場の悪化を示し、米長期金利が低下したことで、一時1.0759ドルまで上値を伸ばした。また、ポンドドルも1.2497ドルまで上昇している。

 ユーロ円は弱含み。22時時点では149.82円と20時時点(149.98円)と比べて16銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落を受けて、一時149.73円前後まで弱含みに推移したものの、ユーロドルの上昇で下値は限定的だった。

 スイスフランは買い優勢。ジョーダンSNB(スイス国立銀行)総裁が「インフレは想定以上に長期化する見通し」と述べたうえ、「スイスの金利は比較的低く、待つのは得策ではない」と追加利上げを示唆したことで、対ドルでは0.9022フラン、対ユーロでは0.9695フラン、対円では154.50円までフラン高が進んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:139.23円 - 140.23円
ユーロドル:1.0695ドル - 1.0759ドル
ユーロ円:149.59円 - 150.04円

(山下)
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