ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、上値が重い

 8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上値が重い。2時時点では138.92円と24時時点(138.98円)と比べて6銭程度のドル安水準。低調な米労働指標をきっかけに米10年債利回りは3.71%台まで低下し、昨日のカナダ銀行の利上げ発表前の水準までほぼ全戻しとなった。ドル円は米金利の動きに連れて138.81円まで下押しし上値が重い。

 ユーロドルはじり高。2時時点では1.0784ドルと24時時点(1.0769ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ高水準だった。米金利の低下に伴いユーロドルは先月24日以来となる1.0787ドルまでじり高になった。また、ポンドドルは1.2558ドル、ドルスイスフランは0.8997フランまでドル安が進んだ。
 
 カナダドルは軟調。一部報道で、米国とイランの間で暫定的に核合意が結ばれると報じられると、原油先物価格が急落した。この動きに連れて産油国通貨のカナダドルは軟調に動き、対ドルで1時前に1.3388カナダドル、対円で103.71円まで弱含んだ。もっとも、ほとんどの通貨でドル安が進んだことや、原油先物の下げ幅が縮小したことで、カナダドル売りの勢いは徐々に削がれた。

 ユーロ円は小高い。2時時点では149.81円と24時時点(149.67円)と比べて14銭程度のユーロ高水準。ドル相場になっていることで値動きは限定的だが、対ユーロでのドル売りが優勢だったこともありユーロ円は149円後半で小高く推移。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.81円 - 140.23円
ユーロドル:1.0695ドル - 1.0787ドル
ユーロ円:149.59円 - 150.04円

(松井)
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