ニューヨーク外国為替市場概況・8日 ドル円、3日ぶり反落

 8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は138.92円と前営業日NY終値(140.13円)と比べて1円21銭程度のドル安水準だった。前週分の米新規失業保険申請件数が26.1万件と予想の23.5万件より弱い内容だったことが分かると、米金融引き締め長期化への懸念が和らぎ、米長期金利が低下。全般ドル売りが優勢となり、1時前に一時138.81円と日通し安値を更新した。その後の戻りも139.01円付近にとどまった。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.30まで低下した。

 ユーロドルは続伸。終値は1.0782ドルと前営業日NY終値(1.0699ドル)と比べて0.0083ドル程度のユーロ高水準だった。低調な米労働指標をきっかけに米長期金利が低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。2日の高値1.0779ドルを上抜けて一時1.0787ドルまで上値を伸ばした。
 なお、欧州時間に発表された1-3月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値は前期比▲0.1%と速報値から下方修正され、2四半期連続のマイナス成長となったが相場の反応は限られた。市場では「すでにドイツなどがGDPの下方修正を発表していたことで、ユーロ圏全体のマイナス成長もある程度想定されていたようだ」との声が聞かれた。

 ユーロ円は小反落。終値は149.80円と前営業日NY終値(149.92円)と比べて12銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出た。

本日の参考レンジ
ドル円:138.81円 - 140.23円
ユーロドル:1.0695ドル - 1.0787ドル
ユーロ円:149.59円 - 150.04円

(中村)
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