ニューヨーク外国為替市場概況・12日 ドル円、続伸

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は139.60円と前営業日NY終値(139.40円)と比べて20銭程度のドル高水準だった。欧州市場では一時本日安値となる139.07円まで売られたものの、前週末NY時間の安値139.03円付近がサポートとして意識されると買い戻しが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)は13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとの観測が高まる一方、7月利上げの可能性を残すとみられており、円売り・ドル買いを誘った面もあった。日銀が今週開く金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策を維持するとの見方も円売りを促し、2時過ぎには139.76円と日通し高値を付けた。

 ユーロドルは小反発。終値は1.0757ドルと前営業日NY終値(1.0749ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準だった。日本時間夕刻に一時1.0790ドルと日通し高値を付けたものの、一時は3.70%台まで低下した米10年債利回りが3.79%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いがじわりと強まった。23時前には1.0743ドル付近まで下押しした。
 もっとも、今週予定されている欧州中央銀行(ECB)定例理事会やFOMCなど重要イベントを前に大きな方向感は出なかった。

 ユーロ円は3営業日ぶりに反発。終値は150.18円と前営業日NY終値(149.70円)と比べて48銭程度のユーロ高水準。欧米株価や日経平均先物の上昇を受けて円売り・ユーロ買いが強まると一時150.26円付近まで上げた。ただ、日本時間夕刻に付けた日通し高値150.35円を上抜けることは出来なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:139.07円 - 139.76円
ユーロドル:1.0733ドル - 1.0790ドル
ユーロ円:149.67円 - 150.35円

(中村)
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