株式明日の戦略-33000円台を回復して高値引け、調整一巡感が台頭

 28日の日経平均は5日ぶり大幅反発。終値は655円高の33193円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1733/値下がり89。レーザーテック、ソシオネクスト、アドバンテストなど半導体株が大幅上昇。25分割の権利付き最終日にNTTが商いを伴って5%超上昇した。円安進行と証券会社の目標株価引き上げを手がかりにトヨタ、ホンダ、SUBARUなど自動車株が軒並み大幅上昇。株高を受けて野村HDや岡三証券Gなど証券株に買いが入った。好地合いの中で材料のあった銘柄が跳ねており、自己株取得を発表したIMAGICAが急騰した。

 半面、日経平均の下げが続いていた際に強い動きを見せていた川崎汽船、日本郵船、商船三井の海運大手3社が下落。川崎汽船は6%を超える下落となった。TOBを材料に直近で急騰したJSRが軟調。サイボウズが月次を材料に大きく売られた。そーせいGは売りが止まらず連日のストップ安比例配分。直近上場のARアドバンがストップ高をつける場面がありながら、終盤に崩れて引けでは引けでは6.3%安と乱高下した。

 グロース市場に2社が新規上場。ノイルイミューン・バイオテックは公開価格割れからのスタートとなったものの、終値は初値を上回った。プロディライトは高い初値をつけたものの、終値は初値を大きく下回った。

 日経平均は大幅高。上がってほしい日に米国株がしっかりお膳立てをしてくれて、場中にも強い動きが見られた。雰囲気が変わったのは前引け間際で、それまでは米国株が強かった分だけ水準が押し上げられたといった印象が強かった。前引け前のわずか数分の動きが日本株買いはまだ終わっていないとの期待を高め、後場の一段高につながった。テクニカル面では、チャートの教科書を見ているかのように、きっちり25日線(32373円、28日時点、以下同じ)までで売りが一巡。きょうの大幅高で5日線(32895円)や33000円などの節目を大きく上回った。これだけの動きが見られれば、仮にあす下げたとしても売り急ぎは抑制されるだろう。まずは33000円より上で値を固めることができるかに注目したい。
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