ニューヨーク外国為替市場概況・7日 ドル円、続落

 7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は147.30円と前営業日NY終値(147.66円)と比べて36銭程度のドル安水準だった。前週分の米新規失業保険申請件数や4-6月期米単位労働コスト改定値などが予想より強い内容だったと分かると、円売り・ドル買いが先行。21時30分過ぎに147.61円付近まで値を上げた。
 ただ、欧米株価がさえない展開となったことでリスク・オフの円買い・ドル売りが入ると、147.05円の日通し安値まで押し戻された。一時は4.30%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じたことも相場の重し。もっとも、前日の安値147.02円が目先サポートとして働いたため、引けにかけては下げ渋った。

 ユーロドルは反落。終値は1.0696ドルと前営業日NY終値(1.0727ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ安水準だった。米経済指標の上振れを受けて米金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いが先行し、一時1.0686ドルと6月7日以来3カ月ぶりの安値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じると買い戻しが優勢となり、1.0710ドル付近まで下げ渋った。もっとも、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ買いは広がらず、戻りも限定的だった。

 ユーロ円は下落。終値は157.56円と前営業日NY終値(158.40円)と比べて84銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落や欧米株安に伴うリスク回避の円買い・ユーロ売りが入り、22時30分前に一時157.36円と本日安値を更新した。ただ、そのあとは157円台半ばで値動きが鈍った。

 ポンドドルは下げ渋り。ベイリー英中銀(BOE)総裁が前日に「政策金利をさらに引き上げる必要はなくなった可能性がある」との認識を示したことで、英利上げ継続観測が後退。この日もポンド売りが出やすかった。21時30分過ぎには一時1.2446ドルと6月8日以来約3カ月ぶりの安値を更新した。ただ、米長期金利が低下に転じると買い戻しがじわりと強まり、1.2489ドル付近まで下げ渋っている。

本日の参考レンジ
ドル円:147.05円 - 147.87円
ユーロドル:1.0686ドル - 1.0732ドル
ユーロ円:157.36円 - 158.52円

(中村)
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