ニューヨーク外国為替市場概況・8日 ドル円、3日ぶり反発

 8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は147.83円と前営業日NY終値(147.30円)と比べて53銭程度のドル高水準だった。東京市場では鈴木財務相の円安けん制発言をきっかけに一時146.59円まで売り込まれる場面もあったが、NY市場では底堅く推移した。一時は4.20%台まで低下した米10年債利回りが4.26%台まで上昇すると、日米金利差拡大への思惑から円売り・ドル買いが進んだ。4時過ぎには一時147.87円と前日に付けた年初来高値に面合わせした。

 ユーロドルは小反発。終値は1.0700ドルと前営業日NY終値(1.0696ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利が低下した場面ではユーロ買い・ドル売りが優勢となり、23時過ぎに一時1.0744ドルと日通し高値を付けた。ただ、ユーロ圏景気の減速懸念からユーロ買いは広がらず、上値は限定的だった。米長期金利が上昇に転じるとユーロ売り・ドル買いがじわりと強まり、1.0697ドル付近まで押し戻された。

 ユーロ円は反発。終値は158.20円と前営業日NY終値(157.56円)と比べて64銭程度のユーロ高水準。欧米株価の上昇を受けて、投資家の過度なリスク回避姿勢が後退すると円売り・ユーロ買いが進んだ。23時過ぎに一時158.39円と日通し高値を更新した。その後の下押しも158.08円付近にとどまった。

 カナダドルは堅調。カナダ統計局が発表した8月カナダ雇用統計で、新規雇用者数が3.99万人増と予想の1.50万人増を上回り、失業率が5.5%と予想の5.6%より強い内容だったことが分かるとカナダドル買いが広がった。対米ドルでは一時1.3608カナダドル、対ユーロでは1.4568カナダドル、対円では108.46円まで値を上げた。

本日の参考レンジ
ドル円:146.59円 - 147.87円
ユーロドル:1.0694ドル - 1.0744ドル
ユーロ円:157.01円 - 158.39円

(中村)
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