ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、一転上昇

 20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は一転上昇。4時時点では148.01円と2時時点(147.54円)と比べて47銭程度のドル高水準だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に持ち高調整の売りが継続する形で一時147.48円まで下押ししたが、FOMC公表後は買い戻しが優勢に。米連邦準備理事会(FRB)は19-20日に開いたFOMCで市場予想通りFFレートの誘導目標を5.25-5.50%で据え置くことを決定。ただ、同時に公表された政策金利見通し(ドット・チャート)では2024年末および2025年末の予想中央値がそれぞれ4.6%から5.1%、3.4%から3.9%に上方修正されたことを受けて米金利の一転上昇とともにドル円は148.11円付近まで反発した。
 パウエルFRB議長が定例記者会見の冒頭で「FRBは金利決定について慎重に進める」などと発言すると147.72円付近まで失速したが、下値は限定的。「適切であれば追加利上げの用意がある」「経済活動は予想以上に好調」などとタカ派的な見解も示したことで再び148円台に乗せている。

 ユーロドルは一転下落。4時時点では1.0685ドルと2時時点(1.0735ドル)と比べて0.0050ドル程度のユーロ安水準だった。1.0730ドル前後で底堅く推移していたが、FOMC公表後はドル買いが活発化したことで1.0674ドル付近まで急落。本日安値の1.0673ドルを前に1.0710ドル台まで持ち直す場面があったが、戻りは鈍い。

 ユーロ円は4時時点では158.16円と2時時点(158.38円)と比べて22銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの急落につれて158.01円付近まで下げたが、ドル円が上昇した影響も受けたため、158円割れは死守している。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:147.48円 - 148.17円
ユーロドル:1.0673ドル - 1.0737ドル
ユーロ円:157.77円 - 158.45円


(越後)
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