今日の株式見通し-軟調か 米長期金利が一段と上昇

 東京市場は軟調か。米国株はまちまち。ダウ平均が下落した一方、S&P500とナスダックは上昇した。ダウ平均は74ドル安の33433ドルで取引を終えた。政府閉鎖回避を好感する動きは限られ、長期金利上昇を嫌気して下落スタート。9月ISM製造業購買担当者景気指数が市場予想を上回ったことを受けて、米10年債利回りは4.7%台に乗せる場面もあった。下げ幅を300ドル近くにまで広げる場面もあったが、終盤にかけては持ち直した。金利上昇を受けてもアップルやアルファベットなど主力グロース株には買いが入ったことから、ナスダックは概ねしっかりとした動きを見せた。ドル円は足元149円80銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて210円安の31610円、ドル建てが180円安の31640円で取引を終えた。

 ダウ平均が軟調であったということで、きのう2日の日経平均が前場に大幅高となったことに関しては、米政府閉鎖の回避に過剰に反応したものと解釈できる。ただ、そうなると後場の下げが妥当な反応ということにもなるため、日本株はダウ平均の下落や米長期金利の上昇といった弱材料の方を強く意識することになるだろう。経済指標が米長期金利の上昇要因となったことから、この先に出てくる米指標に対する警戒も高まる。S&P500やナスダックが上昇しており、深押しするようなら下値は拾われるとみるが、場中はマイナス圏で方向感に欠ける動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは31550円-31850円
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