ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、軟調

 13日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは軟調。24時時点では1.0503ドルと22時時点(1.0537ドル)と比べて0.0034ドル程度のユーロ安水準となった。米ミシガン大学が発表した10月消費者態度指数(速報値)は63.0と予想の67.4を下回ったものの、消費者の期待インフレ率は1年先が3.8%、5年先が3.0%といずれも予想を上回ったことから、全般ドル買いで反応した。24時前に一時1.0500ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円はさえない。24時時点では157.20円と22時時点(157.56円)と比べて36銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、欧州株相場の下落を背景にリスク・オフの円買いが入った。24時前には一時157.16円と本日安値を更新した。

 ドル円は小高い。24時時点では149.66円と22時時点(149.53円)と比べて13銭程度のドル高水準だった。ミシガン大期待インフレ率の上振れをきっかけにドル買いが入ったものの、ユーロ円などクロス円の下落につれた売りが出たため上値は限定的だった。

 カナダドルは堅調。WTI原油先物価格が一時5%近く上昇すると、産油国通貨とされるカナダドルに買いが集まった。対米ドルでは1.3637カナダドル、対円では109.75円、対ユーロでは1.4330カナダドルまで値を上げた。マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁が「長期債利回りの上昇はインフレ率を目標に戻すための代わりにはならない」と述べ、タカ派的な見解を示したこともカナダドル買いを誘ったようだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.46円 - 149.83円
ユーロドル:1.0500ドル - 1.0559ドル
ユーロ円:157.16円 - 158.05円


(中村)
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