NY株見通し-上値の重い展開か 米10年債利回りの動向に注目
今晩は上値の重い展開か。昨日はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が金融引き締めの長期化を示唆したことで米10年債利回りが2007年以来となる5%に接近したことが嫌気され、主要3指数がそろって下落した。18日に332ドル安となったダウ平均は250ドル安と2日続落し、S&P500とナスダック総合はともに3日続落。週初来ではダウ平均が0.76%安、S&P500が1.15%安、ナスダック総合が1.65%安となった。引け後の動きでは決算が予想を上回ったナイト・スイフト・トランスポーテーションが時間外で15%超上昇した一方、弱い見通しが嫌気されたソーラーエッジ・テクノロジーズが時間外で21%超の急落となった。また、米10年債利回りはアジア時間で一時、5.0%を上回り、2007年7月20日に付けた5.029%以来の高水準まで上昇した。
今晩の取引では米長期金利の上昇や、FRBによる利上げ長期化見通しが引き続き上値の圧迫要因となりそうだ。CMEのフェド・ウォッチが示す11月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は1%未満で、市場は11月の政策金利据え置きを予想しているが、12月FOMCでの0.25%の利上げ確率は25%、来年1月FOMCでは32%と先行きの追加利上げ見通しが強まっている。週末の取引で、持ち高調整による買い戻しが期待されるものの、米10年債利回りが上昇が続けばグロース株を中心に上値の重い展開となりそうだ。
今晩は主要な米経済指標の発表はないが、メスター米クリーブランド連銀総裁の講演が予定されている。企業決算は寄り前にSLB、アメリカン・エキスプレス、コメリカなどが発表予定。(執筆:10月20日、14:00)
今晩の取引では米長期金利の上昇や、FRBによる利上げ長期化見通しが引き続き上値の圧迫要因となりそうだ。CMEのフェド・ウォッチが示す11月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は1%未満で、市場は11月の政策金利据え置きを予想しているが、12月FOMCでの0.25%の利上げ確率は25%、来年1月FOMCでは32%と先行きの追加利上げ見通しが強まっている。週末の取引で、持ち高調整による買い戻しが期待されるものの、米10年債利回りが上昇が続けばグロース株を中心に上値の重い展開となりそうだ。
今晩は主要な米経済指標の発表はないが、メスター米クリーブランド連銀総裁の講演が予定されている。企業決算は寄り前にSLB、アメリカン・エキスプレス、コメリカなどが発表予定。(執筆:10月20日、14:00)