NY株見通し-もみ合いか 米10年債利回りに注目

 今晩はもみ合いか。昨日はムーディーズが一部地銀株の格付けを引き下げたことでセンチメントが悪化し、主要3指数がそろって下落した。ただ、影響は限定的で、ダウ平均は465ドル安まで下落後、158.64ドル安と下落幅を縮小して終了し、S&P500とナスダック総合も1.2-1.6%安まで下落後、それぞれ0.42%安、0.79%安で終了した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の15.77ポイントから一時18.14ポイントまで上昇したが、15.99ポイントと小幅な上昇で終了した。

 今晩の取引では引け後のウォルト・ディズニーの決算発表や、翌日の米7月消費者物価指数(CPI)の発表を控えてもみ合う展開か。取引時間午後には米10年債入札が予定されており、入札結果を受けた米10年債利回りの動向も注目される。

 今晩の米経済指標はMBA住宅ローン申請指数 、EIA週間原油在庫、米10年債入札など。企業決算は寄り前にチャールズ・リバー・ラボ、引け後にウォルト・ディズニー、イルミナ、ウィン・リゾーツなどが発表予定。(執筆:8月9日、14:00)
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