NY株見通し-利上げ見通しを巡り米6月雇用統計に注目
今晩は雇用統計に注目。昨日は米6月ADP民間部門雇用者数が予想の2倍以上に増加したことなどで、利上げの長期化見通しが強まったことや、それによる景気悪化懸念などが重しとなり主要3指数がそろって続落。業種別でもS&P500の全11セクターが下落と、ほぼ全面安となった。今晩の米6月雇用統計の前哨戦となる6月ADP民間部門雇用者数は市場予想の22.8万人増を大きく上回る49.7万人増となったことで、米2年債利回りが16年ぶりの高水準となる5.12%台まで上昇し、CMEのフェド・ウォッチが示す7月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利上げ確率は前日の90%から92%に上昇した。
今晩の取引では寄り前に発表される米6月雇用統計に注目が集まる。雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数(NFP)が22.5万人増と5月分の33.9万人増から増幅の縮小が見込まれているが、昨日のADP民間部門雇用者数が大幅に増加したことで、予想比上振れが警戒される。平均賃金は前月比+0.3%と5月と同程度の伸びが見込まれ、前年比では+4.2%と5月分の+4.3%から鈍化が予想されている。失業率は4月の3.4%から5月は3.7%に悪化したが、6月は3.6%に再び低下が見込まれている。NFP、平均賃金、失業率が総じて強い結果となれば、利上げの長期化見通しが一段と強まることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは6月雇用統計のほか、グールズビー米シカゴ連銀総裁の講演など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:7月7日、14:00)
今晩の取引では寄り前に発表される米6月雇用統計に注目が集まる。雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数(NFP)が22.5万人増と5月分の33.9万人増から増幅の縮小が見込まれているが、昨日のADP民間部門雇用者数が大幅に増加したことで、予想比上振れが警戒される。平均賃金は前月比+0.3%と5月と同程度の伸びが見込まれ、前年比では+4.2%と5月分の+4.3%から鈍化が予想されている。失業率は4月の3.4%から5月は3.7%に悪化したが、6月は3.6%に再び低下が見込まれている。NFP、平均賃金、失業率が総じて強い結果となれば、利上げの長期化見通しが一段と強まることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは6月雇用統計のほか、グールズビー米シカゴ連銀総裁の講演など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:7月7日、14:00)