ニューヨーク外国為替市場概況・8日 ドル円、3日続伸

 8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は150.98円と前営業日NY終値(150.37円)と比べて61銭程度のドル高水準となった。全般に手掛かり材料を欠くなか、日銀が金融緩和策を維持する姿勢を示していることもあり、欧米との金利差に着目した円売りが出やすい状況が続いた。米10年債利回りが低下した影響から節目の151.00円手前では伸び悩む場面もあったが、5時過ぎには151.06円まで本日高値を更新。1日以来となる151円台を回復した。
 なお、市場ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言内容に注目が集まっていたが、この日のあいさつでは金融政策や経済見通しについて言及しなかった。

 ユーロドルは3営業日ぶりに小幅反発。終値は1.0709ドルと前営業日NY終値(1.0700ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利が低下幅を拡大するなか、欧州時間まで売りが進んだ反動から買い戻しが入った。2時前には1.0716ドルまで上昇。もっとも、前日高値の1.0722ドル手前では伸び悩むなど、積極的に上値を試す展開にはならなかった。

 ユーロ円は5日続伸。終値は161.69円と前営業日NY終値(160.90円)と比べて79銭程度のユーロ高水準だった。対欧州通貨などを中心に円売りが進んだ流れに沿った。他のユーロクロスの上昇につれた買いも入り、2008年8月以来の高値となる161.73円まで上値を伸ばした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.34円 - 151.06円
ユーロドル:1.0659ドル - 1.0716ドル
ユーロ円:160.70円 - 161.73円

(岩間)
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