株式明日の戦略-反落も後場は下げ幅を縮小、あすは半導体株に要注目

 16日の日経平均は4日ぶり反落。終値は95円安の33424円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり410/値下がり1210。米投資ファンドのバリューアクトによる株式取得観測が報じられたリクルートHDが9.4%高。米長期金利は上昇したが、半導体関連ではレーザーテックやルネサスなど強く買われるものもあった。自己株取得を発表した信越化学が3%近い上昇となり、上場来高値を更新。決算資料を公表したジーエヌアイが急騰した。きのう引け後に出てきた10月の訪日外国人客数は強い内容となった。大型株への好影響は限られたが、ベルトラや旅工房など中小型株の一角がこれを好感して強く買われた。

 一方、アドバンテストが軟調。値を戻して終えたものの、場中は米金利の上昇が嫌気される象徴的な銘柄として大きく売られる場面もあった。東京精密や村田製作所などグロース系の銘柄が大幅安。高島屋、三越伊勢丹、松屋など百貨店株は、良好な訪日客データが利食い売りを誘った格好となって大きく下げるものが多かった。資生堂やコーセーなど化粧品株や、JR各社など鉄道株も軒並み安。今期の大幅営業減益計画を提示したWaqooが、場中に値が付かずストップ安比例配分となった。

 日経平均は米国株高を好感できずに下落。ただ、823円上昇した後の反落が95円安なら上々だ。安値(33233円)からも200円近く水準を切り上げている。米国の長期金利が上昇する中で年初来高値(33753.33円、7/3)を更新するハードルは高く、中途半端に上昇して伸び悩むくらいなら、下げて過熱感を削いだ方があすの上昇に期待が持てる。

 米連邦政府つなぎ予算の期限が17日であったが、15日の夜に米上院でつなぎ予算案が可決されたことが伝わっており、政府閉鎖の回避が確実になった。波乱の芽が消えたことは安心材料。本日の米国では11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や10月鉱工業生産などの指標発表があり、これらを受けて米10年債利回りがどの程度動いてくるかが注目される。また、半導体大手のアプライド・マテリアルズが決算を発表予定で、この結果が国内半導体株を大きく刺激する可能性がある。

 今週はここまで、日経平均の上昇率が+2.6%(前週末比、以下同じ)であるのに対して、コクサイエレ<6525.T>が+11.9%、アドバンテスト<6857.T>が+11.1%、ディスコ<6146.T>が+10.8%、東京エレクトロン<8035.T>が+8.6%、レーザーテック<6920.T>が+6.1%と、半導体株がお祭り状態。米長期金利が低下して、半導体株に強い動きが見られるようなら、日経平均はあす年初来高値を更新しても不思議はない。
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