27日香港株=反発か、前週末は約1週間ぶり安値

 週明け27日の香港市場は反発して始まるか。前週末のハンセン指数の終値は17日以来およそ1週間ぶりの安値とあって、値ごろ感が強まった銘柄の買い直しが入りそうだ。米連邦準備理事会(FRB)による利上げ局面が終了したとの観測も相場を支えると予想する。米長期金利の指標となる米10年債利回りは24日に4.47%に上昇したが、営業日の22日に4.36%と約2カ月ぶりの低水準を付けていたため長期債に持ち高調整の売りが出た結果とみられ、米金融政策の先行きに関する市場の見方は変わっていないだろう。

 もっとも、中国景気への懸念がくすぶり続け、上値が重い展開がありそうだ。一方、決算など個別材料の出た銘柄の物色は引き続き活発だろう。きょうは中国ガス(00384)と波司登国際(03998)が2023年9月中間決算を発表する。

 24日の米国株式市場は午後1時までの短縮取引。ダウ平均が続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は小幅に反落した。ブラックフライデーのショッピング・シーズンがスタートし、ウォルマートなどの小売株が上昇した一方、米10年債利回りが上昇し、主力ハイテク株がやや軟調となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、型ネット株のテンセント(00700)と美団(03690)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って終えた。
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