20日香港株=反発か、米長期金利の低下でリスクオン

 週明け20日の香港市場は反発か。米長期金利の低下を背景にリスク選好ムードが強まりそうだ。17日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りは、前日の4.445%から一時4.379%と9月20日以来の水準まで低下したが、4.441%とほぼ横ばいで終了。米連邦準備理事会(FRB)による利上げサイクルの終了観測が広がるだろう。

 中国が今年の新規国債を1兆元増発する政策の進展も、地合いの改善につながると予想する。中国国家発展改革委員会などが、国債の追加発行で得た資金を投入する各地方のプロジェクトを選定する仕組みを整えたと伝わった。

 17日のNY株式相場はダウ平均が小幅に反発し、ハイテク株主体のナスダック総合は4日続伸した。利上げ打ち止め観測や年末ラリーへの期待が支援となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、美団(03690)、英金融大手のHSBC(00005)、不動産株の華潤置地(01109)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、電能実業(00006)が下回って終えた。
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