16日香港株=買い先行か、米利上げ局面終了の見方強まる

 16日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買いが先行するか。米利上げ打ち止めや中国当局の景気てこ入れ策への期待が引き続き投資家心理を支えそうだ。米国で15日に発表された10月生産者物価指数(PPI)が前月比で予想に反してマイナスとなり、前年比でも予想以上に減速したことでインフレ沈静化期待が高まった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面が終わったとの見方が強まっている。もっとも、ハンセン指数は16日に約4%上昇し、心理的節目の18000ポイントに乗せて約1カ月ぶり高値で終えただけに、利益確定売りが上値を抑える可能性がある。

 中国の習近平国家主席とバイデン米大統領は現地時間の15日午前、1年ぶりに対面で会談した。会談は2時間半に及び、中国国営中央テレビ(CCTV)によると、途絶えている米中両軍高官の対話を再開させると合意した。米中間緊張の一段の高まりへの警戒感が後退しそうだ。

 前日のNY市場でダウ平均は4営業日続伸し、8月中旬以来の高値で終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は小幅に続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株では大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、国際金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)がそろって香港終値を上回って引けた。
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