13日香港株=神経質な展開か、重要イベント前に様子見 前週末の米株高が支え

 週明け13日の香港市場は神経質な展開か。米国と中国の重要イベントを前に投資家が積極的な売買を手控えると予想する。中国の習近平国家主席は14-17日に訪米し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するほか、バイデン米大統領との首脳会談に臨む。14日には米連邦準備理事会(FRB)の金融政策に影響を与える 10月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。

 中国景気の先行き不安が根強いなか、今週は中国国家統計局が10月の主要経済指標を15日に公表する。小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資のほか、1-10月の不動産販売額・開発投資額が発表される。中国人民銀行(中央銀行)が同日のオペで実施する見込みの中期貸出制度(MLF)の金利も注目されるだろう。

 もっとも、前週末の米株高を受けた買いが一定の下支えとなりそうだ。10日のNY市場はダウ平均が3営業日ぶりに反発し、ハイテク株主体のナスダック総合も反発。年末ラリーへの期待が高まる中、米国債利回りがおおむね安定的に推移したことでハイテク株を中心に幅広い銘柄が上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)と美団(03690)、テンセント(00700)、JDドットコム(09618)、英金融大手のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、医薬品株の中国生物製薬(01177)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って終えた。
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