ニューヨーク外国為替市場概況・22日 ユーロドル、4日続落
22日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは4日続落。終値は1.0418ドルと前営業日NY終値(1.0474ドル)と比べて0.0056ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間発表の仏・独・ユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)が低調な内容となり、ユーロ圏の景況感悪化が示されると全般ユーロ売りが進行。重要なサポートとして意識されていた昨年10月3日の安値1.0448ドルを下抜けて一時1.0335ドルと2022年11月以来2年ぶりの安値を更新した。市場では「ウクライナ情勢の緊迫化にユーロ圏景気の失速懸念が重なり、独長期金利の低下とともにユーロ売りが膨らんだ」との声が聞かれた。
ただ、NY市場では急ピッチで下落した反動などが出たため下げ渋った。週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入り、1.04ドル台前半でのもみ合いに終始した。
なお、センテノ・ポルトガル中銀総裁は「インフレは目標通りだが経済は苦戦している」「下方リスクのシナリオでは、より大きな利下げが議論される可能性」と述べたほか、ナーゲル独連銀総裁は「インフレ目標は遅くとも2025年半ばまでに達成されるだろう」「今後数カ月でさらなる利下げが行われる可能性」などと語った。
ドル円は反発。終値は154.78円と前営業日NY終値(154.54円)と比べて24銭程度のドル高水準だった。22時30分過ぎに一時154.19円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値153.97円が目先サポートとして働くとじりじりと下値を切り上げた。
本日発表の11月米製造業PMI速報値は市場予想と一致し、サービス部門と総合は予想を上回った。米景気の底堅さが示されたことも相場の支援材料となり、24時前に一時155.02円と日通し高値を付けた。
ただ、その後発表された11月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を下回ると上昇は一服。154円台後半で徐々に値動きが鈍った。
ユーロ円は続落。終値は161.24円と前営業日NY終値(161.87円)と比べて63銭程度のユーロ安水準。この日発表されたユーロ圏の景況感を示す指標が総じて弱い内容だったことから、欧州市場では一時159.93円と10月2日以来の安値を付けた。ただ、NY市場ではユーロドルと同様に、急ピッチで下落した反動などが出て161円台前半で下げ渋った。
本日の参考レンジ
ドル円:153.97円 - 155.02円
ユーロドル:1.0335ドル - 1.0498ドル
ユーロ円:159.93円 - 162.49円
(中村)
ただ、NY市場では急ピッチで下落した反動などが出たため下げ渋った。週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入り、1.04ドル台前半でのもみ合いに終始した。
なお、センテノ・ポルトガル中銀総裁は「インフレは目標通りだが経済は苦戦している」「下方リスクのシナリオでは、より大きな利下げが議論される可能性」と述べたほか、ナーゲル独連銀総裁は「インフレ目標は遅くとも2025年半ばまでに達成されるだろう」「今後数カ月でさらなる利下げが行われる可能性」などと語った。
ドル円は反発。終値は154.78円と前営業日NY終値(154.54円)と比べて24銭程度のドル高水準だった。22時30分過ぎに一時154.19円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値153.97円が目先サポートとして働くとじりじりと下値を切り上げた。
本日発表の11月米製造業PMI速報値は市場予想と一致し、サービス部門と総合は予想を上回った。米景気の底堅さが示されたことも相場の支援材料となり、24時前に一時155.02円と日通し高値を付けた。
ただ、その後発表された11月米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を下回ると上昇は一服。154円台後半で徐々に値動きが鈍った。
ユーロ円は続落。終値は161.24円と前営業日NY終値(161.87円)と比べて63銭程度のユーロ安水準。この日発表されたユーロ圏の景況感を示す指標が総じて弱い内容だったことから、欧州市場では一時159.93円と10月2日以来の安値を付けた。ただ、NY市場ではユーロドルと同様に、急ピッチで下落した反動などが出て161円台前半で下げ渋った。
本日の参考レンジ
ドル円:153.97円 - 155.02円
ユーロドル:1.0335ドル - 1.0498ドル
ユーロ円:159.93円 - 162.49円
(中村)