東京外国為替市場概況・10時 ドル円、軟調

 29日の東京外国為替市場でドル円は軟調。10時時点では146.79円とニューヨーク市場の終値(147.48円)と比べて69銭程度のドル安水準だった。米金利先安観を背景としたドル売りが継続された。一旦は9月14日安値147.02円で止められるも戻りは鈍く、再び下落圧力が強まると同月12日以来の147円割れとなった。10時過ぎには146.67円まで下値を広げている

 ユーロ円も地合いが弱い。10時時点では161.56円とニューヨーク市場の終値(162.12円)と比べて56銭程度のユーロ安水準だった。ドル円につれて昨日安値161.93円を下抜けると、161.55円まで下落幅を広げた。
 
 ユーロドルは小じっかり。10時時点では1.1006ドルとニューヨーク市場の終値(1.0993ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円のドル安基調に影響されて1.10ドル台を回復し、NZドル/ドルの上昇につれて1.1017ドルまで上値を伸ばした。

 豪ドル/ドルは下げ渋り。10月豪CPI(前年同月比)が+4.9%と市場予想+5.2%を下回ったことが分かると、0.6637ドルまで売り先行。一巡後は下値を切り上げ、NZドルにつれ高となり0.6669ドルまで買いが強まった。
 NZドル/ドルは0.6204ドルまで上昇。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は予想通り政策金利を5.50%で据え置いた。ただ声明で追加利上げを示唆し、NZドル買いに繋がった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.67円 - 147.55円
ユーロドル:1.0992ドル - 1.1017ドル
ユーロ円:161.55円 - 162.21円


(小針)
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