ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、堅調

 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は堅調。24時時点では148.36円と22時時点(147.56円)と比べて80銭程度のドル高水準だった。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が「現時点では利下げについて全く考えていない」「FRBが利上げを完了したかどうかを考えるのは時期尚早」と述べたほか、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が「景気抑制的な金融政策はかなりの期間続くと想定」「インフレ圧力が続けば再び利上げの可能性もある」などと発言すると全般ドル買いが先行。前日の高値147.90円を上抜けて一時148.51円まで上値を伸ばした。11月米シカゴ購買部協会景気指数が55.8と予想の45.4を上回ったことも相場の支援材料。
 なお、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している10月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比3.5%上昇と市場予想通りの結果となった。

 ユーロドルは弱含み。24時時点では1.0908ドルと22時時点(1.0926ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ安水準となった。FRB高官の発言や予想上回る米経済指標を受けて全般ドル買いが優勢となった。24時前に一時1.0893ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は底堅い。24時時点では161.84円と22時時点(161.22円)と比べて62銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出ると一時161.90円と本日高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.85円 - 148.51円
ユーロドル:1.0893ドル - 1.0984ドル
ユーロ円:160.60円 - 161.90円

(中村)
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