NY株見通しー金融政策の見通しを巡り11月CPIに注目

 今晩は米11月CPIに注目。昨日は年末ラリーへの期待が続く中、買収提案を受けた百貨店のメーシーズやブロードコム、インテル、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などの半導体株が上昇し、相場をけん引した。主要3指数がそろって3日続伸し、年初来高値を更新した。年初来ではダウ平均が9.83%高、S&P500が20.39%高、ナスダック総合が37.89%高となった。引け後の動きでは、、売上高が予想を下回ったオラクルが時間外で7%超下落した。

 今晩の取引では翌日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控える中、寄り前に発表される米11月消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。11月CPIは前月比では10月から横ばい、前年比では+3.1%と前回+3.2%から鈍化が見込まれている。変動の大きい食品、エネルギー除くコアCPIは前年比+4.0%と横ばいが予想される一方、前月比では前回+0.2%から+0.3%に上昇が見込まれている。CPIが予想以上の鈍化となれば、来年の早期利下げ転換期待が一段と高まることになるが、予想を上回る強い結果となった場合は、利下げ転換期待の後退が相場の重しとなりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは、11月CPIのほか、12月NFIB中小企業楽観度指数、米30年債入札など。企業決算は寄り前にジョンソンコントロールズが発表予定。

(執筆:12月12日、14:00)
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