NY株見通しー底堅い展開か　経済指標は12月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値など

　今晩は底堅い展開か。昨日は来年の利下げ期待が続く中、米10年債利回りが3.92％台に低下したことや、総じて強い経済指標を受けて米国経済のソフトランディング期待が高まったことで主要3指数がそろって6日続伸。ダウ平均は連日で史上最高値を更新し、S&P500も最高値まで2％未満に迫った。11月に急反発した主要3指数は、12月も月初来で3％超上昇し、年初来ではダウ平均が12.37％高、S&P500が22.92％高、ナスダック総合が41.04％高となった。

　今晩は週末の取引となり、利益確定売りが強まることが予想されるものの、来年の利下げ見通しや、米長期金利の低下、米国経済のソフトランディング期待などを背景に底堅い展開か。投資家の不安心理を示すVIX指数が12％台の低い水準で推移するなどセンチメントも改善しており、発表される経済指標が米国経済の底堅さを示すものとなれば、もう一段の上昇も期待できそうだ。

　今晩の米経済指標・イベントは12月NY連銀製造業業況指数、12月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値など。企業決算は寄り前にダーデン・レストランツが発表予定。（執筆：12月15日、14：00）