欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、堅調

 2日の欧州外国為替市場でドル円は堅調。22時時点では142.11円と20時時点(141.65円)と比べて46銭程度のドル高水準だった。米長期金利の上昇幅拡大を受けてドル買いが全般強まるなか、昨年12月29日高値141.91円を超えて上げ足を強めた。142円台にあっさり乗せ、142.21円まで上値を伸ばしている。
 一部メディアが報じた、能登半島地震で「日銀によるマイナス金利の早期解除は困難」という本邦金融機関エコノミストの見解も意識されたとの声もあるようだ。

 ユーロドルは地合い弱い。22時時点では1.0954ドルと20時時点(1.1007ドル)と比べて0.0053ドル程度のユーロ安水準だった。米10年債利回りは一時3.96%台前半まで上昇し、ユーロ売りドル買いが強まった。昨年12月22・25日安値1.0994ドルを割り込み、1.0954ドルまで下値を広げた。
 また欧州序盤は買いが先行したポンドドルも反落し、1.2640ドルまでポンド安ドル高に傾いた。

 ユーロ円は上値が重い。22時時点では155.67円と20時時点(155.92円)と比べて25銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの下落につれ安となり、また売り先行の米株先物を眺めて155.54円まで下押しした。ドル円が上昇すると155.90円前後まで切り返すも、一巡後は再び上値を切り下げている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:140.82円 - 142.21円
ユーロドル:1.0954ドル - 1.1046ドル
ユーロ円:155.45円 - 156.34円


(小針)
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