5日香港株=軟調か、米早期利下げ観測がやや後退

 5日の香港市場は軟調な相場か。4日のNY市場で米長期金利が上昇し、米ハイテク株が売られた流れを引き継ぎそうだ。米雇用関連指標が労働市場の底堅さを示したことで、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測がやや後退した。もっとも、前日に続いてハンセン指数が20日移動平均線(4日大引け時点で16548.84ポイント)を割り込むと下げ渋る展開があり得る。FRBの景気判断の上で重視する23年12月の米雇用統計の発表をあすに控え、内容を見極めたい投資家が積極的な売買を見送ると予想する。

 4日発表の米12月ADP民間部門雇用者数は16.4万人増と予想の11.5万人増を上回り、新規失業保険申請件数は20.2万件と予想の21.6万件を下回る強い結果となった。これを受け、長期金利の指標となる米10年債利回りは前日の3.907%から4.002%に上昇した。

 4日のNY株式相場は高安まちまち。医薬品株などの上昇にけん引されてダウ平均が小幅に反発した一方、米アップルが続落したことなどでハイテク株主体のナスダック総合は5営業日続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団(03690)、アジア保険株のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。
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