NYマーケットダイジェスト・9日 株まちまち・金利低下・ドル底堅い
(9日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.48円(前営業日比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.94円(△0.01円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0931ドル(▲0.0019ドル)
ダウ工業株30種平均:37525.16ドル(▲157.85ドル)
ナスダック総合株価指数:14857.71(△13.94)
10年物米国債利回り:4.01%(▲0.02%)
WTI原油先物2月限:1バレル=72.24ドル(△1.47ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2033.0ドル(▲0.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米貿易収支 632億ドルの赤字 645億ドルの赤字・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.05%台から3.99%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。23時過ぎに一時143.65円付近まで下押しした。
ただ、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると強含んだ。アジア時間に付けた日通し安値かつ200日移動平均線が位置する143.42円が重要なサポートとして意識された面もあり、4時前には一時144.62円と日通し高値を更新した。
・ユーロドルは反落。欧州時間発表の11月独鉱工業生産が予想を下回ったことを受けて、NY市場でもユーロ売り・ドル買いが進行。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると、前日の安値1.0923ドルを下抜けて一時1.0911ドルと日通し安値を付けた。その後の戻りも1.0940ドル付近にとどまった。
なお、センテノ・ポルトガル中銀総裁は「欧州中央銀行(ECB)は最近の想定よりも早期に利下げを実施し、5月まで決断を待つ必要はない」と述べたほか、ビルロワドガロー仏中銀総裁は「インフレがECBの目標である2%にしっかりと持続的に定着すれば、年内に利下げが実施される」などと話した。
・ユーロ円はほぼ横ばい。欧州株相場の下落を背景にリスク・オフの円買い・ユーロ売りが先行すると、23時過ぎに一時157.21円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の持ち直しに伴う円売り・ユーロ買いが出ると、4時前に158.00円付近まで値を戻した。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは乱高下。米証券取引委員会(SEC)がビットコイン現物投資型の上場投資信託(ETF)を承認したと伝わると買いが先行。対ドルで一時4万7914ドル前後まで上昇した。ただ、SECが「ビットコインETFを承認した事実はない」と表明すると一転売りが優勢に。一時4万5021ドル前後まで急落した。
なお、ゲンスラーSEC委員長は「SECのソーシャルアカウントが不正使用された」と説明した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。前日までの3連騰を受けて利食い売りなどが先行すると、一時300ドル超下落した。米連邦準備理事会(FRB)高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次いでいることも相場の重し。なお、737MAX9型機の機体の一部が吹き飛ぶ事故があったボーイングは続落した。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続伸。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。3年債入札が「好調」と受け止められると買いが入ったものの、11日に12月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて大きな方向感は出なかった。
・原油先物相場は反発。主要原油輸送ルートである紅海の治安悪化による供給不足を懸念した買いが先行。一時72.93ドルと、73ドル台回復に迫る場面もあった。
・金先物相場は小幅に3日続落。昨日3.96%台まで低下した米10年債利回りが本日はおおむね4%台を維持して推移。金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味低下が意識され重く推移した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=144.48円(前営業日比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.94円(△0.01円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0931ドル(▲0.0019ドル)
ダウ工業株30種平均:37525.16ドル(▲157.85ドル)
ナスダック総合株価指数:14857.71(△13.94)
10年物米国債利回り:4.01%(▲0.02%)
WTI原油先物2月限:1バレル=72.24ドル(△1.47ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2033.0ドル(▲0.5ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
11月米貿易収支 632億ドルの赤字 645億ドルの赤字・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.05%台から3.99%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。23時過ぎに一時143.65円付近まで下押しした。
ただ、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると強含んだ。アジア時間に付けた日通し安値かつ200日移動平均線が位置する143.42円が重要なサポートとして意識された面もあり、4時前には一時144.62円と日通し高値を更新した。
・ユーロドルは反落。欧州時間発表の11月独鉱工業生産が予想を下回ったことを受けて、NY市場でもユーロ売り・ドル買いが進行。ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いのフローが観測されると、前日の安値1.0923ドルを下抜けて一時1.0911ドルと日通し安値を付けた。その後の戻りも1.0940ドル付近にとどまった。
なお、センテノ・ポルトガル中銀総裁は「欧州中央銀行(ECB)は最近の想定よりも早期に利下げを実施し、5月まで決断を待つ必要はない」と述べたほか、ビルロワドガロー仏中銀総裁は「インフレがECBの目標である2%にしっかりと持続的に定着すれば、年内に利下げが実施される」などと話した。
・ユーロ円はほぼ横ばい。欧州株相場の下落を背景にリスク・オフの円買い・ユーロ売りが先行すると、23時過ぎに一時157.21円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の持ち直しに伴う円売り・ユーロ買いが出ると、4時前に158.00円付近まで値を戻した。
・代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは乱高下。米証券取引委員会(SEC)がビットコイン現物投資型の上場投資信託(ETF)を承認したと伝わると買いが先行。対ドルで一時4万7914ドル前後まで上昇した。ただ、SECが「ビットコインETFを承認した事実はない」と表明すると一転売りが優勢に。一時4万5021ドル前後まで急落した。
なお、ゲンスラーSEC委員長は「SECのソーシャルアカウントが不正使用された」と説明した。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落。前日までの3連騰を受けて利食い売りなどが先行すると、一時300ドル超下落した。米連邦準備理事会(FRB)高官から早期利下げ観測をけん制する発言が相次いでいることも相場の重し。なお、737MAX9型機の機体の一部が吹き飛ぶ事故があったボーイングは続落した。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続伸。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。3年債入札が「好調」と受け止められると買いが入ったものの、11日に12月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて大きな方向感は出なかった。
・原油先物相場は反発。主要原油輸送ルートである紅海の治安悪化による供給不足を懸念した買いが先行。一時72.93ドルと、73ドル台回復に迫る場面もあった。
・金先物相場は小幅に3日続落。昨日3.96%台まで低下した米10年債利回りが本日はおおむね4%台を維持して推移。金利が付かない資産である金の相対的な投資妙味低下が意識され重く推移した。
(中村)