17日香港株=続落して始まるか、米株安が重荷 中国経済指標に注目

 17日の香港市場は続落して始まるか。早期利下げ観測が後退し、前日の米株式相場が下落した流れを引き継ぐと予想する。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が、インフレ率の低下が持続すると明確になるまで利下げを急ぐべきではないとの考えを示し、16日のNY債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りが先週末の3.950%から4.056%に上昇して終えた。

 売り一巡後は、中国経済指標の結果を見極めたいとの気分が広がりそうだ。中国国家統計局が2023年10-12月期の国内総生産(GDP)や12月の小売売上高、鉱工業生産などを日本時間午前11時に発表する予定。中国の李強首相は16日、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で行った基調講演で、2023年のGDP成長率が「5.2%前後になる見込みだ」と明らかにした。目標の「5%前後」を上回ったことになる。

 連休明け16日のNY株式相場はダウ平均が続落。米10年債利回りが再び4%を上回ったことで景気敏感株を中心に幅広い銘柄が下落した。ハイテク株主体のナスダック総合は7営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、美団(03690)とアジア保険会社のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、英金融大手HSBC(00005)が上回って終えた。
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