NY株見通し-12月小売売上高などの経済指標に注目

 今晩は12月小売売上高に注目。昨日は半導体株を中心にハイテク株がおおむね堅調だった一方、米10年債利回りが再び4%を上回ったことで景気敏感株を中心に幅広い銘柄が下落。ダウ平均は231.86ドル安(-0.62%)と2営業日続落し、S&P500も0.37%安と反落した。ハイテク株主体のナスダック総合は小幅ながらも0.19%安と7日ぶりに反落した。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が市場の早期利下げ期待をけん制したことで米10年債利回りは先週末の3.950%から4.056%に上昇した。決算発表銘柄は収入と利益が予想を上回ったゴールドマン・サックスが0.71%上昇した一方、減益決算やCEOのリスク警告が嫌気されたモルガン・スタンレーが4.16%下落した。

 今晩は足もとの景気動向を巡り、12月小売売上高などの経済指標に注目する展開か。12月小売売上高は前月比+0.4%と11月の同+0.3%から上昇が見込まれており、予想通りの結果となれば米国経済のソフトランディング期待を高めることになりそうだ。一方、過度に強い結果となれば、早期利下げ期待が後退することが予想され、過度に弱い結果となればリセッション懸念が強まることに要警戒か。

 今晩の米経済指標・イベントは12月小売売上高のほか、12月輸入物価、11月企業在庫、米20年債入札、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。このほか、バーFRB副議長、ボウマンFRB理事、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は寄り前にプロロジス、USバンコープ、チャールズ・シュワブなどが発表予定。(執筆:1月17日、14:00)
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