NY株見通し-12月PPIとJPモルガンなどの大手金融機関の決算に注目

 今晩は物価指標と大手金融機関の決算に注目。昨日は米12月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったものの、米10年債利回りが低下したことが支えとなり主要3指数がそろってほぼ横ばいとなった。ダウ平均は一時271ドル安まで下落したものの、106ドル高まで反発し取引時間中の史上最高値を更新。終値では15.29ドル高(+0.04%)とわずかながら2日続伸した。S&P500は、0.07%安と小幅に反落したものの、前日まで4日続伸したナスダック総合は+0.53ポイント(0.00%)とほぼ横ばいで終了した。週初来ではダウ平均が0.65%高、S&P500が1.77%高、ナスダック総合が3.07%高となり、年初来ではダウ平均が0.06%高、S&P500が0.22%高、ナスダック総合が0.27%安となった。

 週末の取引と今晩は利下げ開始時期の見通しを巡り寄り前に発表される米12月生産者物価指数 (PPI)と今晩から発表がスタートする大手金融機関などの第4四半期決算が注目される。物価を巡っては、昨日発表された12月CPIが予想を上回る伸びとなったことで早期利下げ転換期待がやや後退しており、今晩の12月PPIも予想以上の伸びとなれば、早期利下げ期待が一段と後退することが警戒される。決算発表は寄り前にJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ、シティグループなどの大手金融機関やユナイテッドヘルス、デルタ航空が発表予定で、第4四半期決算の結果や2024年のガイダンスが注目される。

 今晩の米経済指標・イベントは12月PPのほか、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の講演など。企業決算は上記のほか、バンクオブニューヨークメロン、ブラックロックなど。(執筆:1月12日、14:00) 
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