NY株見通しー利下げ開始時期の見通しを巡り12月雇用統計に注目

 今晩は雇用統計に注目。昨日は米10年債利回りが4%台に上昇したことや、パイパーサンドラーが投資判断を引き下げたアップルが続落したことでハイテク・グロース株を中心に売りが優勢だった。ダウ平均は10.15ドル高(+0.03%)とわずかながら反発したものの、S&P500が0.34%安と4日続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.56%安と、2022年10月以来の5日続落となった。年初からの3営業日ではダウ平均が0.66%安、S&P500が1.70%安、ナスダック総合が3.34%安となった。主要3指数は先週までそろって9週続伸しており、10週ぶりの反落ペースとなった。

 週末の取引となる今晩は寄り前に発表される米12月雇用統計に注目。3日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で引き締め長期化姿勢が示されたことで利下げ開始時期の不透明が強まっており、利下げ開始時期の見通しを巡り雇用統計の結果が注目される。12月雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数(NFP)が17万人増(前回:19.9万人増)、失業率が3.8%(同:3.7%)、平均賃金が前月比+0.3%(同:+0.4%)、前年比+3.9%(同:4.0%)となっており、予想通りにやや弱い内容となれば、早期利下げ期待が再び高まることになりそうだ。

 今晩の米経済指標は12月雇用統計のほか、12月ISM非製造業PMI、11月製造業新規受注など。企業決算は寄り前にコンステレーション・ブランズが発表予定。
(執筆:1月5日、14:00) 
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