今日の株式見通し=一進一退か 米国株は軟調もドル円は148円台に到達

 東京市場は一進一退か。米国株は下落。ダウ平均は94ドル安の37266ドルで取引を終えた。2023年12月の米小売売上高が市場予想を上回り、早期利下げに対する期待が一段と後退したことで全般売りに押された。ただ、米景気の底堅さを示す結果とも受け止められたことから、200ドル超下げたところでは押し目を拾う動きも見られた。米長期金利は上昇し、為替市場では一段と円安(ドル高)が進行。ドル円は足元148円00銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて10円高の35500円、ドル建てが45円高の35535円で取引を終えた。

 米国株は弱かったが、引け味は悪くはなかった。米国株安・円安という構図はきのうと同様で、日本株は方向感が出づらいと予想する。米金利上昇でグロース株は手がけづらいが、金融株や自動車株にはフォローの風が吹く。先月まで円高進行が警戒されていたドル円は今は150円台に乗せようかという動きを見せており、円安期待が高まることは中期的な視点で日本株には支援材料となる。きのうの日経平均がかなり荒れた動きとなったことから積極的に上値は追いづらいが、下げるようなら押し目買いが入るだろう。上下どちらに振れても最終的には5日線(35525円、17日時点)近辺で終了すると予想する。日経平均の予想レンジは35300円-35700円。
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